2024年1月15日月曜日

すこし変わった方法、しかしこの方が美味い

 なぜだか知らぬが、ある食べ物を食べる時に「このようにした方が美味しい」と、スタンダードな食べ方から外れて食べたくなるモノがある。と言っても、秘密のレシピがあるとか、調味料を追加するとかそういった「味を変える方法」ではない。

バウムクーヘン
これの食べ方も後半で出てきます
(いらすとや)

少しだけ食べ方を変えるだけだ。


自分が一番良くする「ちょっと変わった食べ方」は、これ。

縦斬りメロンパン
なぜか知らぬが、美味しいのだ
食べやすいしね

このようにメロンパンを凸凹の筋に沿って細長く切る。それだけ。

このためだけに包丁で切るという手間が増えるのだが、でもこうやった方が美味しく感じるのだ。なので、毎回律儀にざくざく切っている。

食べやすくなるという副次的な要素もあるが、それはあくまでも第二の利点である。
第一、「食べやすくなる」という利点を追求するなら、他の菓子パンでもこの縦斬りを実施しているはずであるが、そのような「このパンも切っておこう」や「切った方が美味しいに違いない」という欲求や予感はいまのところ皆無だ。

さすがに「ビッグロシア」のような巨大なパンだと切るけども、それはあくまでも「食べやすくする」のみに主眼に置かれているので、今回のケースには当てはまらない。

メロンパンと似たケースに上のイラストであげたバウムクーヘンがある。

バウムクーヘン(とその類似商品)は、まんまるの「全体形」とおよそ4等分に切った「扇形」で販売されているが、僕はそのどちらの形も中心から放射状に3~5mm厚でどんどんと切っていく。

これもこの方が美味しいのだ。

メロンパンもバウムクーヘンも「切っても切らんでも味は一緒じゃ」と言われれば、そりゃそうなのだが、でもこっちの方が美味しく感じるのだ。

味というのは歯ごたえや口の開け方、咀嚼のしやすさ等で微妙に変わるから、やはり大きさというは大事なんだと思う。

これと似たような現象は他になにかないかと考えると、それは羊羹があった。羊羹もデカいのをかぶりつくよりも、一口大に薄く切った方が美味しい。

そのヨーカン、最近はシート状にした物がさらに登場し、和菓子業界に久しぶりのスマッシュヒットが生まれたそうな。確かにあのシート状のヨーカンは素晴らしい発想の転換だと思うのです。まあ、モノの形状としては生八ツ橋という先行商品もあるので、そこはアレですけど。

まあ、それはさておき。

こういう、味はそのままだけど形状・形態を変えると美味しいと思うようになる、の原初体験は、個人的にはラーメンだったように思う。

ラーメンを箸にグルグル グルグル巻きつけて、それを口に頬張って、一気に箸を引っこ抜いて食べるという食べ方。あれが「この方が美味しい!」の最初の体験だった。子供の頃は、ズルズルすするより、塊で食べた方が美味しく感じたのだ。

あっ、そうか!特定の人たちがラーメンを食べる時にレンゲにミニラーメンを作るのも、もしかしたら「その方が美味しい」からかも知れないですね。一つ賢くなったぜ。

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これを読んでるみなさんにもきっと

「味は変わってないはずなのに、こうした方が個人的には美味しいと思う」

という食べ方があるでしょう。

いつかそれをぜひ教えて下さい。


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