2009年7月5日日曜日

ルール無常

先日、麻雀をしてた時のこと。

僕は2着に1万点ほどの差をつけたトップ目で、場は僕のラス親が終わった直後のオーラス。下家の親がサイコロを振って「6」と出た。

ラス目の親は、なかなか進まないながらも大きな手を作っているようすで、ラス争いの対面(南家)は、ホンイツを縦に伸ばしたのか、翻牌を鳴いた後は「うー」とか「あー」とか言って苦しんでいた。2着目の上家(西家)は浮きの2着で良しとしたのか軽い手を作ってるようだったが、親の様子を見て中盤から徐々に降りだし、僕はそれに合わせて打っていた。

僕にハイテイが回ってきたが、きっちり降りきって「終わった」と思った瞬間、やおら親が王牌をツモり「おったー!ツモ!」と言って赤伍索を卓に叩きつけた。右6だから、西家の前に残る1幢までが王牌になるのを、親がツモ山がまだあると勘違いしたのだ。

「へへへ、6000オールやで」そう言って親が手牌を開こうとした瞬間、南家と西家が同時に「それ王牌」とつっこんだ。山を見て事態を飲み込んだ親は、悔しそうに「なんやねんクソー!」と言って、牌を山に戻した。

「でも、まあええわ。俺、テンパイな」そう言って今度は手牌を開き、一本場の百点棒を準備する親に、またもや南家と西家がつっこんだ。

西家「ツモって言うたでしょ?」
親 「言うたけど、(手牌を)倒してないやん。チョンボちゃうやろ?」
南家「チョンボじゃないけどな」
親 「ほんならテンパイでエエんちゃうんか?」
南家「チョンボじゃないけど、それはアガリ放棄やわ」
親 「アガリ放棄?」
西家「アガリ放棄はテンパイ無効やから」

一瞬の間をおいて、親はさっきより大きな声で「なんやねんクソー!」と言った。

ルールの解釈はいろいろあるとは思うけど、規定のツモが終わった後のアガリ放棄でテンパイ無効。

最初の夢であった6000オールも無く
次の夢であったテンパイ料も無く
そして無論、連荘もない

たった一言で天国と地獄。
ルールは無常だ。