2021年1月26日火曜日

おろしや国無酔譚 ウラジオストク滞在記 (27)

おろしや国無酔譚 ウラジオストク滞在記もくじ

今回、いよいよ自動車博物館の内部が公開される!

車両のほとんどは旧ソ連時代の車で、フロントウインドウに掲示してある諸元表等の説明もロシア語なため、どこのメーカーでどんな性能なのかは正直いまいちよく解らない。
なんとなく判ったところだけ、ちょろちょろ書くので「これは多分間違ってるな」とそんな予断を持ちつつ読んでください。

まずお出迎えしてくれるのはこの車
セルプホフスキー自動車工場の「S-3A」
2気筒、346cc、二人乗り
可愛い外観で、見た人みんなが欲しくなるという伝説の車だ!


展示室へ移動すると、まず車がででんと6台並んでいる広い空間にでる。
その空間の中央にひときわ目立つ形で展示してあるのが上記の「S-3A」である。この車は、この博物館で一番の人気者であると言っても過言ではないだろう。とにかくカワイイ!

ちなみにこの博物館では、パーティションポールや柵で囲われていない展示品は触っても良く、車もドアが開く(もしくはドアがない)ものは、自由に乗り込んで良いのだそうな(言うまでもなく、傷つけるような行為はNGである)。
我々も最初は躊躇して遠巻きに写真を撮っていたのだが、受付の女性がやってきて、どうぞどうぞ、乗ってみて、と勧めてくれたので乗らせてもらった。

S-3Aに乗車する井上くん
こんなに小さいのだ
日本のメーカーも50万円ぐらいでこんな下駄車作ったらええのに


給油ポンプでガソリンスタンドの店員ごっこが出来ます
これには件の女性も思わずにっこり
奥の車は雰囲気がFIAT500によく似てる


これはヴォルガ顔なのでヴォルガですね
初代カローラとかサニーとか、そんな時代の車かな


これは知らない
ボンネットの形状を見るに1950年代頃の車ですかね
共産圏の車とは思えないほど鮮やかな良い色です(偏見)


どうもこれはフォードA型(二代目)のライセンス生産品らしい
隣にT型、A型フォードが並べられている


個人的に面白かったのはこの車
この時代にあってもここまでチリが合ってないのはなかなか凄い
板金部門もっと頑張れ!


仲良く遊ぶ子供たちを跳ね飛ばそうと忍び寄るエライさん用パレードカー
もちろん警官は見て見ぬ振りだ
ちなみにキックボードは後輪がダブルの安定感重視型

車の展示が終わると、バイクの展示にかわる。
自動車博物館だが、台数的にはバイクの方がずっと多い。

ホンダのモンキーのようなミニバイクを発見
なんとも珍しい外装部全転移型エンジン
マフラーもキックもチェーンも全部逆だ
「ここまで何もかも逆さまというのは厄介だ」
これにはさすがのブラックジャックもお手上げ!


小さいバイクだけど、サドルの下にちゃんとサスが入ってる
堕落した資本主義国家と違い共産主義国に痔はいない!
痔とは唾棄すべきブルジョワがなるものだ!
そんな熱いメッセージを感じる


これはなんと言うか、どう見てもベスパだ
ただVespaのロゴはない
ライセンス生産してたんですかね?


70年代のレナウン娘みたいなマネキンとスクーター
このスクーターにも上のベスパと同じロゴが入っている


このスクーターの展示以降、真っ直ぐな通路にそれこそズラーッとバイクが並んでいる。いや本当にすごい台数ですよ。

ズラリとならぶバイク達
時おり前後二段になって並んでいる
僕は適当に撮っていたが、井上くんが綺麗に撮ろうと苦戦している


展示室を快適な温度に保つ高性能扇風機「EL GREEN」
3速は実に1,600rpmで吹き上がり、首振り機能も標準装備
本体色と羽を水色とし、見た目にも清涼感を演出
電源オフを「0」と表記するところも面白い


どれも歴史的なバイクだと思うんだけど、僕は古いバイクのことを全然知らないので、どれがどう凄くて貴重なのかとかまるっきり解らない。

頼みの綱の説明書きも全部ロシア語なので、類推すら難しいのである……。

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