2022年1月31日月曜日

飲み終わったら終わるラジオ(14) 「フィルムの写真」

まずはこの8分程の動画を見てやって下さい。


今回も後輩芸人の福人(ふくんちゅ)君のYouTube番組にゲスト出演してました。

今回の一文字は「せ」、そこから懐かしいCM、さらに写真の話でした。


時々、若い人から「フィルムで写真を撮りたいんですけど、どうしたら良いんですか?」みたいな質問を受けます。
まあ、どうしたらもこうしたらも、フィルムとカメラを買って、好きなように撮って、ラボに持っていくだけなので、僕からするとどうにも不思議な質問なのだが、本人たちはそれなりに「本気の質問をしている」という雰囲気を醸し出している。

「どんなカメラを買ったら良いですか?」ならまだ質問の意図は解るけれど、でもカメラの選択はそれがデジタルカメラでもフィルムカメラでも同じように難しい問題なので、簡単には回答出来ない。

しかし、フィルムで写真を撮りたいという気持ちは判らないでもない。
確かにフィルムにはフィルム独特の「味」があって、カメラには今のデジカメ以上に「機械を使う気持ちの良さ」みたいなのがある。
ただ、それを得ようとすると金銭的にも知識的にも技術的にも、かなり高いハードルを飛び越えないといけない。

だから、なんとなくの雰囲気で「フィルムで写真を撮りたいんですけど、どうしたら良いんですか?」みたいな要点のぼやけた投げっぱなしの質問をする人には、フィルムカメラは全然オススメ出来ない。

そんな訳で、とりあえずフィルムで撮ってみたいという手合には、僕はチェキをオススメしているのだが、なぜか「フィルムで撮りたい派」の人達はこの提案では絶対に納得してくれない。

どうもこの手の質問をしてくる人達は、フィルムで写真を撮るという行動にある種の「フィルムのマジック」や「撮影の美学(様式美)」みたいなのを期待しているようだ。
はっきり言うと「フィルムだから良かった」なんてパターンはほとんど存在しない。あるとすればそれは多くの場合が「実は失敗した写真」だったりする。いやこれホント。

なのでなんとなくフィルムで撮りたいと思う人は、PhotoshopやLightroomの使い方を覚えた方が良いです。それっぽいのが作れますので。

ちなみに僕はフィルムで撮るのも印画紙に焼いた写真も大好きです。
ただ、デジカメの簡便さに慣れた身には、もはやフィルムへの回帰は不可能なのです。

先んじて動く行動力、失敗をしてもくじけない心、金銭的な負担を物ともしない財力、カメラ・写真に対する深い知識、そしてそれを支える情熱がないと、今の世ではフィルム写真は趣味としても相当難しいと思います。

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フィルム写真の話をしたので、自分が今まで撮ってきたフィルム写真群の中から、他人が見ても面白いと思うものを載せてみようと、今日一日中かけて古い写真箱の写真を見ていたのだが、結局、一枚としていい写真はなかった。
昔から「どうでもいい」写真ばっかり撮ってたので、個人的には面白いが他人が見ても「なんじゃこれ?」みたいな写真しかないのだ。

でも、一枚だけ興味深いのがあったので、ご紹介。

撮影日時不明


これは、父親か祖父が撮ったと思われる写真。
判る人にはすぐ判るが、これは国鉄時代の天王寺駅。
なかなか味のある良い写真だと思う。というか普通に上手いな、これ?
リコーのオートハーフで撮ったとは思えない写真だよ。

で、次は僕が最初のデジカメを買って初めて撮った電車の写真。

SANYO DSC-X100での撮影
(1998年11月5日)


おお!なんと天王寺駅の同じ5番ホーム!
なんという偶然!

血ですかね、これは?


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