2021年12月22日水曜日

飲み終わったら終わるラジオ(7) 「難しい現場」

まずは15分程度のこの動画を観てやって下さい。


今回も後輩芸人の福人(ふくんちゅ)から「今すぐやりますけど」と言われて、彼の番組に出てました。

今回のテーマは「む」から「難しい現場」の話でした。


難しい現場と言っても、この動画で二人して語っているのはそこまで難しい状況という訳ではないんですけども。
本当に「難しい現場」では乾いた笑いも起きませんので。

でまあ、僕は言いたい。
というかずっと言ってるんだけど、

・一組(一人)で30分やって欲しい
・食事中にやって欲しい

というのは、本当によく要求されるのだけど、芸人を呼ぶという意味においてほとんど有効的な活用とならないのですよ、コレが。

大体ですね、時間としては、一組は長くても10分程度が限界です。
最長でも15分もやれば「ヤリ過ぎ」になります。
ちなみに、この限界は「芸人の限界」ではなくて「お客さん側の限界」なんです。

「30分やってくれ」と言われれば、芸人はその30分を持たせるようになんとでもしますが、見てる側はまず30分持ちません。確実に飽きてダレます。
食事中もまず無理です。よっぽどの物好きしか舞台に注目しません。
みんなまず食事を楽しみたいし、同じテーブルの人達と語らいたいのです。

「そんなことない!本物の芸ならみんな観るし30分では飽きない!」

という「本物の芸なら」論もよく聞きますけどね。
確かに、今までの経験上、食事中や30分間の長丁場でも見てもらえる芸人さんもいらっしゃいましたが、それは大体が「誰もが知ってるような有名人(過去の有名人を含む)」、つまりタレントの方である場合が多く、そういう人は実際「立ってるだけ」でも注目されるのです。

あとまあ、落語家や漫才師の大ベテランの超大御所も30分、なんなら1時間でも大丈夫で、それこそ「本物の芸」なんですけど、それには「それなり以上のギャランティー」が必要です。我々を呼ぶのとはギャラの「桁が違い」ます。
それと大御所の方はすでに「有名人」でもありますし、注目度も段違いです。

つまり、一般的な予算として企画した「一組芸人を呼んで30分間なんかやってもらおう!」というのは、見る側にストレスを強いる「コストパフォーマンスが非常に悪い舞台になりやすい」、というのを知ってもらいたいのですよ。

もし30分の舞台を企画するなら、金額が多少高くなっても3組程度は芸人がいる方が良いです。すると、その30分は非常に有意義な、つまり「見る側がハッピー」な舞台になります。

その際の3組は、「漫才3組」か「漫才2組+他の演芸」が良いです。
「漫才2組+他の演芸」の場合は「漫才、他の演芸、漫才」の出番順で。
個人的には「漫才2組+ジャグリング(かマジシャン)」が最強の組み合わせだと思います。

あと宴会等の進行上、食事中しか舞台用の時間が取りにくいという場合でも、なんとしてでも食事中は避けた方がコストパフォーマンスの高い舞台になります。
時間が取れない場合、芸人の出演者数、出演時間を削ってでも食事前か食事後にした方が、見る側が楽しめる舞台になります。

重ね重ね、舞台や宴会を企画される方、本当に「一組は長くても10分以内」、「食事中は避ける」というルールを知っておいて下さい。
このルールが守られるだけで、例え無名の芸人だらけであっても、30分や1時間の舞台は成功します。本当ですよ!

####

さて、それとは話が変わって、僕が動画の中で言っていた「一人漫才」とはこれです。
僕が過去に主催していた「せかんどらいん」という舞台で「ファイナルお兄さん今村」という芸人がやってました。


この動画のネタ以外にも「チャンバラのネタ」があり、僕はそっちの方が好きなのだけど、今村はこのネタの方が好きだった(やりやすかった?)ようで、「チャンバラネタ」はあまりやってくれなかった。
「チャンバラネタ」もどこかに動画があるとは思うけども~。

売れてない芸人のネタ動画に興味のある人は、テツローのYouTubeチャンネル「tetsuro」を登録してみよう!
いろんな意味で面白いよ!

ではまた!


0 件のコメント: