2021年12月3日金曜日

飲み終わったら終わるラジオ(5) 「牛の……」

まずは5分程度のこの動画を観てやって下さい。


今回も後輩芸人の福人(ふくんちゅ)から「今すぐ来て下さい」と言われて、彼の番組に出てました。

今回のテーマは「う」から「牛の話」でした。


「牛が食事中に北を向く」という話を知ったのはつい最近の事、だと思っていたら、もう10年以上も前だった(初出は2008年らしい[Nature 2008年8月25日])。
まあ、歴史的に見れば「つい最近」で全然間違ってはないけども……。
月日の経つのは早いものよ。

そして、今記事を読み返してみると「北を向く」ではなく、「南北に向く」という事だし、牛だけじゃなく鹿も同じような行動をとっているのだそうだ。
ま、僕も伝聞だったので、この辺の細かい間違いは勘弁してちょうだい。

それはさておき。

昔から動物には北を感知する能力があると言われているが、それがGoogle Earthのような大規模撮影によって、目に見えるかたちで「発見」されたというのがなにか面白い。

牛の家畜化は、学校で習う歴史だけを見ても、少なくとも古代エジプト文明(紀元前3000年)にはなされている訳で、それを考えても5000年間、人類の歴史としてはおそらく数万年間、誰一人として「牛は南北方向に向いて餌を食む」事を知らなかったのだ。
いや、知ってる人はいたかも知れないが明文化して残ってないのだ。
5000年も牛を見てりゃ、誰か気付きそうなもんなのに不思議なもんだ。

地磁気を感じるにしても、なぜ南北方向に身体を沿わせて餌を食べたり休憩したりするのか、それは謎のままである。
しかし、一説によると、牛などの一部の動物は地磁気を感じるだけではなく「見ている」可能性もあるのだそうな。
もし本当に地磁気が「見えている」のなら、その「地磁気の線」によって身体が横断面切断されるような感覚を嫌って、線に沿うようにしているのかも知れない。

もし、これが本当なら「牛界の迷信」の発見である。
仏教界では「北枕」はタブーだが、牛界では「東西枕」の方がよっぽど縁起が悪いのだ。

「だって身体が地磁気の線で切断されたように感じるんだモー!」

Google Earthによる牛の迷信の発見、英語に堪能な誰か「Nature」に投稿して下さい。

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ところで冒頭で「うし」と言ったのに、今年の干支である「丑」にはまったく気が付かなかった。
というか、今年が丑年というのも今気が付いたぐらいだ。

干支も年々その存在感を減じていっている世の中。年賀状を書かなくなると、とたんに干支があやふやになる。

今の若い人って、「今年が何年」とかちゃんと知ってるんですかね?
知ってるんだとしたら、それはそれでエライと思います。

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