2011年9月15日木曜日

シンセンの信号機事情


写真語り(22) シンセン 2004年

今回は、シンセンでの歩行者事情を。
毎回文章が異常に長いので、今回こそはサラっと書く!

「信号がない…」

割とデカイ道路にある交差点の横断歩道になぜか信号がない。
そして見た感じドライバー諸氏に「歩行者優先」という意識が浸透しているようにも見えない。かなりのスピードでガンガン交差点へ突っ込んでいく。
それに対し歩行者は、極めて巧みな間合いを取り、車列をくぐって向こう側へひょいひょいと渡っていく。

この歩行者とドライバーの間合いはまさに阿吽の呼吸で、日本なら自殺かと勘違いする程の近さを、お互いに立ち止まることもブレーキを踏むこともなく、すっすすっすと通過していくのである。

しかし、これは正直マネ出来ない。下手すると死ぬかも知れない。いや、確実に死ぬ。

そこで私は、横断待ちしている現地の中国人の「車の進行方向に対して”下流側”」に立ち、そいつと同時に横断歩道を渡るという高等技術「ぱれまん作戦」を用いてこの窮地を脱した。
ああ、読んでて良かった「ぱれまん」。みんなも「ぱれまん」で検索して読んでみよう!
(※追記 作者の方からリンク許可を頂いたのでリンクしました)

それはともかく。
信号がないとなると余計に見たくなるのが心情。そんな訳で信号を捜して街をうろつく。

「信号を見つけたぞ」

ホテルから少し離れた商業施設が並ぶ通りに信号機があった。この辺りはさすがに人通りも車通りも多く、信号なしでは危険過ぎるということだろう。
しかし、信号のデザインが日本のそれとほとんど同じであまり嬉しくない。もうちょっと変わったものがないか、またふらふら歩く。

「五つの目を持つ信号機」

陽が傾き、夕方近くになってようやく目的に叶う信号機発見。名付けて「五つ目の巨人(Five-Eyes Giant)」。
赤、黄色に三種類の矢印という構成。むろんオプショナルパーツの「7セグ式カウントダウンタイマー」も装備しての堂々たる風格。うん、捜したかいがあった。

しかし、こんな立派な信号があっても、歩行者はあまり信号を守ってない感じ。
自由だな。共産主義なのに。
それとも共産主義だから「赤は進め」なのかな?

次回は「シンセン:街の人々

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