シンセンに着いて一日目に自分のやるべき事が全て終わってしまい、やりたい事も観たいものもないまま、二日目の朝になった。
「俺は麺職人!オメーの麺は俺に任せろ!」 |
ちなみに僕はこの時、香港ドルは持っていたが中国元は1元も持っていなかった。
シンセンと香港の県境辺りの最も栄えている所は、”隠しルール”として香港ドルも使えるそうだが、僕の行った辺りでは元でないと支払は出来ないようだった。
ホテルでは香港ドルからも日本円からも元へ交換できたのだが、あまりシンセンという街に興味がなかったので、とりあえずホテル周辺にお金を使いたくなるような「素敵なもの」があるのかどうかを探索してから両替をすることに決めた。
ちなみに大会参加費には、ホテルの宿泊代として3日間朝昼晩のバイキングがセットされているので、バイキングに飽きなければ飲食代がなくても生きてはいける。
さらにバイキングは小さいながらもセミオーダー・システムも併用されているので、3日程度は飽きずに過ごせるというナイスなプランであった。
上の写真は、セミオーダーの「麺職人ブース(命名:テツロー)」。
上の写真は、セミオーダーの「麺職人ブース(命名:テツロー)」。
麺と薬味(?)を指さして、こっくりと頷けば、阿吽の呼吸で望みの麺料理を作ってくれる。
9月末とは言え、この頃のシンセンはまだまだ暑い。
会場には参加者用の無料の水があちこちに置いてあり、各自の判断で適当に水分を補給するというルールが採用されていた(シンセン無料の水ルール:命名テツロー)。
しかし、この無料の水も、「ここに無料の水がありまっせー」と書いたり宣伝したりはしていない。
しかし、この無料の水も、「ここに無料の水がありまっせー」と書いたり宣伝したりはしていない。
ダンボールごと「でん」と地面に置かれ、そして多くの場合ダンボールの口さえ開いていない。つまり知らない人は決して飲めない、それが「シンセン無料の水ルール」なのだ。
実は私はこの無常のルールをなんと初日の到着直後から知っており(スタッフに聞いた)、日本人参加者が水分を奪われ、喉を乾かし、「中国は暑いね~」と言ってる傍らで水をゴクリゴクリと飲んでいたのだ。
ほとんどの人は二日目の夕方までこのルールを知らなかったようで、僕が水を飲んでるとみんなが羨ましそうな目で見るという謎の現象も発生し、見つめられる理由が皆目判らなかった僕は、かなり困惑したのを憶えている。
自分は基本的に現地に行けば現地の物を食べる主義だが、業界の諸先輩方はそうでない人も多い。長い間海外を転々とする方もいらっしゃるし、どうしても日本料理が食べたいという「発作的な欲求」が起こる場合もあるのだ。
そんな先輩のマーカ・テンドー先生に連れられてみんなで日本料理屋に行った。
「こんなところにある日本料理屋は(味的な意味で)かなり危険なのではないか?」
と思うような裏路地中の裏路地といった場所にその店はあったが、出てきた料理はかなり出来の良い日本の大衆料理であった。
そんな先輩のマーカ・テンドー先生に連れられてみんなで日本料理屋に行った。
「こんなところにある日本料理屋は(味的な意味で)かなり危険なのではないか?」
と思うような裏路地中の裏路地といった場所にその店はあったが、出てきた料理はかなり出来の良い日本の大衆料理であった。
僕の食べたカツ丼にしても、ここのよりマズいカツ丼を出す店なんて、正直言って日本には腐るほどある。それぐらい高いレベルのカツ丼だった。
ただ、遅い。
もう、絶望的に遅い。
カツ丼を頼んだことを店員さんが確認しにくること3回。
注文から30分を超えてのち、「もすぐ出来ます、のぉでぇ」と言われた。
あのカツ丼が美味しかったのは、空腹効果もあったのかも知れないなと、今にして思う。
次回は「暴走する結婚式」
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