香港強制バスツアーで、「黄大仙」という占いで有名なお寺に行った。
「お寺」と書いたが、どうも向こうの建物は一見してお寺さんなのか神社なのかいまいち判別がつかないので、本当に寺だったのかどうかは不明だ。もしかすると神社かも知れない。
大体において「占い」という単語自体がカミサマ系の言葉のように思える。
仏教はなんとなく自身を律して「最終的には自己判断で善の道へGO!」という感じだが、カミサマ系は「神の啓示によって突如目覚める人類への愛」みたいな自分ではない誰かの声で行動する、そんな印象。
まあ、それはさておき。
昔見たテレビ番組「なるほどザワールド」で、「陰陽図を半分にちぎったみたいな二枚貝状の木片を投げ、それが地面に転がった様で結果を観る」という香港独特の占いを紹介していた回があった。
まあ、それはさておき。
昔見たテレビ番組「なるほどザワールド」で、「陰陽図を半分にちぎったみたいな二枚貝状の木片を投げ、それが地面に転がった様で結果を観る」という香港独特の占いを紹介していた回があった。
占いの手順がちょっと面白かったのでやたらと記憶に残ってるのだが、その時番組で見たのと同じ光景が、この黄大仙で繰り広げられていた。
「なるほど。あの占いはここでロケされたのか……」
と、一人感慨深げにしていると、黄大仙の説明に熱弁をふるっていたガイドさんから「この日本人は寺社仏閣占い等々に相当興味があるんだな」とあらぬ方向に勘違いされ、マンツーマンで説明を受けるという展開になってしまった。
「なるほど。あの占いはここでロケされたのか……」
と、一人感慨深げにしていると、黄大仙の説明に熱弁をふるっていたガイドさんから「この日本人は寺社仏閣占い等々に相当興味があるんだな」とあらぬ方向に勘違いされ、マンツーマンで説明を受けるという展開になってしまった。
で、例の「陰陽図を(略)」占いをやってみますかと勧められたのだが、やり方が複雑怪奇な上、線香の灰が覆っている境内に跪いて拝まないといけないようなので、今後の膝の健康の事を考えて丁重に下手くそな広東語でお断りした。
それならばということで、境内に併設された「バームクーヘンを六等分にしたみたいな形の占いセンター」で、占いをしてみましょうという事になり、日本語の達者な占い師さんを紹介してもらった。
占い師さん、確かに日本語は達者でしたが、あのまあ、なんというか、その、ちょっとアレでしたね。悪く言いたくないけども。
でもあたしゃ、この黄大仙、素晴らしいと思ったんですよ。占いとか建築様式とか関係無く。
このお寺の横には、お寺と変わらないぐらい立派な「薬局」が建っているんだが、その薬局の運営はこのお寺にされた寄付・寄進でのみなされている。つまり患者さんは無料で薬をもらえるという事なのだそうな。
でもあたしゃ、この黄大仙、素晴らしいと思ったんですよ。占いとか建築様式とか関係無く。
このお寺の横には、お寺と変わらないぐらい立派な「薬局」が建っているんだが、その薬局の運営はこのお寺にされた寄付・寄進でのみなされている。つまり患者さんは無料で薬をもらえるという事なのだそうな。
占いと薬という、一見相反するに思える事象を見事一本化し、そして現実に運営してしまえるその手腕、素晴らしいと思います。
誰か日本でもやればいいと思います。
タダで薬が欲しいだけのアホがいっぱい来ると思うけど……。
次回は「豆乳ジャーニーの始まり」
2 件のコメント:
香港大好き!
きんぎょさん久しぶりです。
香港、良いですよね!また行きたいですわ。
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