実は、四條畷は夜にばっかり来るので、お昼の町並みというのがよく判らない。僕からすれば、四條畷は「大阪最果ての土地」、「陽のない町」のイメージしかない。
今日はたまたま打ち合わせがお昼だったので、打ち合わせ終わりに町を見る機会があった。機会があったというか、打ち合わせのメンバーでブラブラと街歩きをしただけだが。
で、四條畷に詳しい人に連れて行ってもらったのが、ここ。
小楠公御墓所 |
神社かと思ったら、墓所でした。
昼から、墓所。
ここは、楠木正成の息子、楠木正行の墓所なんだそうな。
楠木正行の墓所ということで、クスノキが植えられていて、それが非常にデカイので是非見ていけと、そういう事だったのだ。
墓所自体は一辺が20mほどの正方形で、玉垣(石の柵)によって囲われている。当然、中に入って見ることは出来ないが、隙間や上からクスノキは見える。
立派なクスノキ(推定樹齢600年) 大阪府指定の天然記念物 |
まあ、このクスノキには僕も感銘を受けたが、それよりも墓所の肝とも言える「墓の存在感」に驚嘆した。
上の写真の右側にあるのが墓、というか墓石である。
デカイ!
とにかくデカイ!
全景はこんな感じ。
真ん中に映ってるのが墓石である。
右側に映っている人の大きさと比べてもらいたい。
クスノキも巨大だが、墓も超巨大だ!
えっ?
それは墓じゃなくて、石碑とか記念碑・慰霊碑じゃないのって?
僕も最初はそう思った。
でも、墓なのだ。
ほら。
贈従三位楠正行朝臣之墓 |
まさに「ジャパニーズ・スタンダード・ツームストン」と呼ぶべきお墓の基本形である。これほど「日本のお墓然としたお墓」はない!
もっと巨大さが判りやすい写真を撮りたかったのだが、墓所自体は聖域なので立ち入る事が出来ず、残念ながら人を横に立たせた比較写真は撮ることが出来なかった。
ちなみに裏から撮ればこんな感じである。
玉垣(石の柵)の高さはおよそ2m弱 |
左側の直方体が墓石の裏側である。
なにやら、目の錯覚を生みそうな、そんな巨大さだ。
デカイお墓と言えば、ピラミッドや大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)が有名だが、それらはお墓の形としては異形すぎて、単なるモニュメントか丘にしか見えない。
だが、この楠木正行のお墓は、思わず「お墓~!」と石の文字で叫んでしまうぐらいのお墓然とした佇まいなので、見た瞬間から圧倒的な巨大感で迫ってくる。
写真では判りにくいが、なんというか「リアルな巨大さ」なのだ。
とにかく「見に行けば解る!」としか言えない。
いやホント、一度見て欲しい。
いやホント、一度見て欲しい。
老婆心ながら、四條畷市はもっと、この存在を内外にアピールした方がいいと思いますよ。
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