2018年11月7日水曜日

おろしや国無酔譚 ウラジオストク滞在記 (8)

おろしや国無酔譚 ウラジオストク滞在記もくじ

軍人も居るちょっと厳しい目のイミグレーションを終え、寂しい東海(トンヘ)市からいよいよ最後の航路、「東海 → ウラジオストク」が始まる。
この時、およそ午後二時。
そして、ここからは実に24時間かかるという船旅なのである。

さらば東海市
その姿はもはや見えない

何度も言うが、船上ではやる事、やれる事は特になにもない。
そこで僕は晩御飯を食べた後、さっさと寝て、そして再度「洋上朝陽撮影作戦」を実行する事にした。
そのためにはまず快適な睡眠だ!

ロビーの床を使ってモノポリー的なゲームをする人達
やはり我々も麻雀を持ってくるべきではなかったのか?
そんな思いが去来する


韓国の7ELEVEnで入手した超辛いラーメン
スープが溶岩みたいな色でした(笑)
食べるだけで唇が痛い……


ところが、「境港 → 東海港」ではとても快適だったエコノミークラスのベッドが、再乗船後の「東海港 → ウラジオストク」では、えらく小さいベッドに代わっており、ちょっと唖然とした。
「自分の荷物は全て自分で管理する」船旅で、小さなベッドを充てがわれた場合、ベッドの面積のかなりの部分を荷物が占める事になり、到底快適な睡眠は得られない。
横になれるだけ飛行機よりはマシとは言え、寝返りの打てない空間で、周期の長い揺れで壁や荷物に身体を押し付けながら寝るというのは、なかなか堪える。


再乗船で死ぬほど小さくなったベッド
これが噂の「ハズレの方のエコノミー」
ベッドの上では座ることもままならない……


そんな訳で、狭い狭い空間の中で必死こいて寝て、着替えて、カメラの準備をして、朝の4時半にまたデッキへと飛び出していったのだ。

デッキはとても寒く、小雨まで降っていたが、ひとところに留まって足踏みをしながら二時間ほど待った。


そろそろ明るくなってきたのでテスト撮影
この時初めて無限遠へのピントの合わせ方が解らない事に気がつく(笑)


そんなに大して劇的な変化のないまま昇る太陽
「明けましておめでとう」と言いたくなる構図(笑)
年賀状に使おう!


お暇な方は同時に回していたタイムラプスムービーもどうぞ。
ぱらついていた雨粒が、ちょうど朝陽が昇るところに当たっていたというオチ付きです(笑)




とりあえず朝陽が撮れた事に満足した僕は、この後軽く仮眠をとり、9時前には自発的にベッドから這い出し、そして、それからはずっとデッキでウラジオストク到着まで過ごした。


次回、いよいよウラジオストク到着です!(笑)

(9) へつづく
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