さて、シンガポールへはマジックのコンテストに参加するために行った訳だが、実はこの時、非常に大きな問題があった。
先輩からコンテストへの参加を打診されたのは、大会2週間前。最終的に相方を説得できたのは大会1週間前。しかも、当時の僕は「コンテストに出るなら、全部新ネタで出る!」というのをポリシーとしていたので、残り1週間で10分間の新ネタを作らなければならなかったのだ。
当時の僕と相方はとても忙しく、会えても1週間に1,2回、しかも2時間程しか会えなかった。
こんな調子では当然新ネタなど出来ないし、練習も出来ないし、おまけにコンビに最も必要な「合わせ」も全然出来ない。
で、どうしようかと相方と相談した結果、シンガポールへと向かう7時間ほどのフライト中に新ネタを作ってしまおうという事になった。しかも、絶対に時間厳守で。
なぜ絶対に時間厳守なのかと言うと、マジックの大会において、クロースアップのマジック・コンテストは、ほぼ絶対に大会初日のエントリー直後と決まっているからだ。
こんな調子では当然新ネタなど出来ないし、練習も出来ないし、おまけにコンビに最も必要な「合わせ」も全然出来ない。
で、どうしようかと相方と相談した結果、シンガポールへと向かう7時間ほどのフライト中に新ネタを作ってしまおうという事になった。しかも、絶対に時間厳守で。
なぜ絶対に時間厳守なのかと言うと、マジックの大会において、クロースアップのマジック・コンテストは、ほぼ絶対に大会初日のエントリー直後と決まっているからだ。
だから、「ある程度の内容を決めて、後はホテルで詳細を詰めよう!」みたいな悠長な作戦は通用しないのだ(そもそも、コンテストのネタをフライト中に作ったりするのがまず悠長)。
そんな訳で僕と相方は、コンテストで使えそうなマジックの道具を大量にカバンに詰め込み、セリフや手順を書くためのノート、トランプほか怪しげなマジック道具を機内のテーブルに広げ、ああしよう、こうしよう、どうしようと、喧々諤々フライト中話し合っていたのだ。
そして、2時間ほどトランプを手にマジックの道具を「ああでもない、こうでもない」とやっていると、客室乗務員が「どうぞ、シンガポール・エアラインのカードです。記念にお持ち帰り下さい」とトランプを二組持って来てくれた。
「なんでやろ?」と不思議に思い、ちょっと話を聞いてみると
「貴方たち二人は、良く判らないけど、なんか楽しそうなトランプゲームをずっとやってたので」
と、我々が夢中でカードゲームに興じていると、思いっきり勘違いしていた。
まあ、男二人がトランプを手に2時間も席を立たずに話し込んでりゃ、そんな勘違いもされるよなあ。
この後、この客室乗務員さんは、我々と会話した事で打ち解けられたと思ったのか、「貴方たちのやってるトランプゲームのルールを教えて!」と前のめりで質問してきたのだけど、いや、さすがにルールの説明は無理なんで!
そんな訳で僕と相方は、コンテストで使えそうなマジックの道具を大量にカバンに詰め込み、セリフや手順を書くためのノート、トランプほか怪しげなマジック道具を機内のテーブルに広げ、ああしよう、こうしよう、どうしようと、喧々諤々フライト中話し合っていたのだ。
「シンガポール・エアラインの記念トランプ」 |
そして、2時間ほどトランプを手にマジックの道具を「ああでもない、こうでもない」とやっていると、客室乗務員が「どうぞ、シンガポール・エアラインのカードです。記念にお持ち帰り下さい」とトランプを二組持って来てくれた。
「なんでやろ?」と不思議に思い、ちょっと話を聞いてみると
「貴方たち二人は、良く判らないけど、なんか楽しそうなトランプゲームをずっとやってたので」
と、我々が夢中でカードゲームに興じていると、思いっきり勘違いしていた。
まあ、男二人がトランプを手に2時間も席を立たずに話し込んでりゃ、そんな勘違いもされるよなあ。
この後、この客室乗務員さんは、我々と会話した事で打ち解けられたと思ったのか、「貴方たちのやってるトランプゲームのルールを教えて!」と前のめりで質問してきたのだけど、いや、さすがにルールの説明は無理なんで!
というかルールなんか無いし!
仕方なく「とても難しいルールなんで説明は非常に困難です」と笑って答えると、あら残念~とおかえしの笑顔を残して去っていったが、なんかちょっと悪いことをしたな。
ま、機内でマジックの新ネタを作ってはならないって事だよ、諸君!
※ ちなみ頂いた記念カードは日本に居る後輩へのお土産とさせてもらいました。マジシャンはカード収集家が多いので、トランプのお土産は地味に喜ばれる。
0 件のコメント:
コメントを投稿