2024年6月12日水曜日

Mリーグの次は?麻雀よもやま話(2)「雀荘でのお金とか」

 Mリーグ景気に湧く麻雀業界の次はどうなるのか?

ネガティブとまでは言わないがポジティブとも言えないそんな感じの話を書く集中連載、第二回。

今回のテーマは、みんな大好き「お金」の話。

別にプロの方々の対局料がいかほどか、というような話ではありません。実際、知りませんし。

ここでするのは、雀荘でのバイトにまつわるお金の話です。麻雀がとにかく大好きな人以外、雀荘のバイト募集なんて見ないと思いますので、なかなか興味深いと思います。

雀荘のバイトは、「メンバー」なんて言われます。なんでメンバーなのかと言うと、お客さんの人数が少ない卓があれば、その卓にゲームのメンバーとして加わらなければならないからです。麻雀は基本的には4人でするゲームなので、お客さんが4で割り切れない場合は、その「余り補充」として、ゲームに参加せねばならない訳です。

ここまで読んで「まあそりゃ、バイトだから当たり前じゃないの」とか「麻雀が好きでバイトに入ったんなら願ったり叶ったりでしょ」みたいに思う人もいると思います。

ところが案外そうでもないのです。

なぜなら、バイトとしてお客さんのゲームに参加した場合でも、しっかりと「ゲーム代」、つまり「卓の使用料」はお店に取られるからです。

しかも、雀荘でのゲームは基本的にお金が賭かってますから、負ければ負けた分は個人で清算しなければなりません。

一般的な感覚では、とても信じられないと思いますが、それが麻雀業界の慣例なのです。

雀荘の求人募集には条件がいろいろ書いてますが、その中に「ゲーム代」について「フルバック」とか「ハーフバック」とか記してある場合があります。

つまりこれは、ゲーム代は実質無料、あるいは半額という事を謳っている訳です。

一般的な感覚では、アルバイトが業務として入るゲームの「ゲーム代が無料」というのは、至極当然のような感じがしますが、これは業界的には「ものすごく良心的」な扱いなのです。だから「ゲーム代フルバック」のところは、求人募集の欄では「どうだ!すごく良い条件だろ!」ぐらいの圧力で押してきます。

しかし、たとえゲーム代がフルバックでも、上に書いたように負ければその分のお金は個人で負担せねばなりません。つまり、時給よりも負ければ、その時間はタダ働きになり、日給より負ければ、その日はタダ働きになり、月給より負ければお店に借金をすることになります。

そして実際に、お店に借金をしているという人が殊の外多いのです。また、借金が確定した時点で働く意欲を失くして「さよなら~」とどこかへ消えていく人もたくさんいます。

お店側からすれば、アルバイトからゲーム代を取るのも、個人の負け分を個人でカタをつけてもらうのも「当たり前です」という感覚なんでしょうが、一般的に見てこれは正直どうなんでしょうね?なかなか独特な環境だと思います。


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そういった「賭博場としての雀荘」以外にも、最近はノーレートの雀荘や麻雀バーという業態もかなり増えているので、単純に麻雀関係のバイトをしたいならそっちへ行けばいいじゃないか、という話もありますが、この辺りもちょっとこそばゆい話があったりして、なかなか一筋縄ではいきません。

なんでも最近は、お客さんと打つのにバイトではなくボランティアを雇う動きもあるそうです。

つまり「お金を賭けない麻雀だから負け分はないので、そこは心配ないでしょ?だから、麻雀が好きなら暇な時に来てお客さんと打ってよ?」という話だそうです。

もしかしたら、お駄賃代わりに二、三千円ぐらいは渡しているかも知れませんが、バイトとしてはあまり雇いたくはない、そんな雰囲気が感じられるようです。


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Mリーグ発足以後、雨後の筍のようににょきにょきと増えている麻雀バーですが、これが今後どのように進化していくのかに、ちょっとした楽しみがあります。

個人的には、麻雀バーは今後より儲かるようにするために「雀荘版お手軽キャバクラ」みたいな変貌を遂げるんじゃないかなと思ってます。女の人と麻雀を打って、はい楽しかったねみたいな。

Mリーグのお陰で麻雀に興味を持った若い女性も多いでしょうし、今後そこから抜群に容姿の優れた「麻雀が大好きな女性」も誕生するでしょう。これは「麻雀業界でならカワイイ」ではなく「フツー世間一般にカワイイ」と言われる人たちの事です。

そういった人たちが麻雀バーで働くようになれば、「雀荘版キャバクラ」の可能性もあると思います。

ただ、「どうしても女性と麻雀を打ちたい」と思う層が世の中にどれほど居るのかは、正直言って未知数ですし、そして、そう思う人達がある程度以上のお金を持っている人でないとダメなので、なかなかハードルは高そうです。

実現出来てもキャバクラほど客単価は上げれないでしょうし。

しかし、現実的なところでは、こういった「フツーにカワイイ」人たちをキチンと支えられるぐらいのお金が動かないと、業界というものは世の中には広まらないのです。

そして、もう一方の可能性として、女性客が女性の従業員と打ちたいと思う、というパターンもあり得ますが、そういう状況が起こるのはゲームとしての麻雀が、世の中に完全に認知・浸透しきった後でしょうね。


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ちなみに僕も以前、ゲストとして雀荘に行ってましたが借金ナシで終われました。

借金ナシどころか、僕はゲスト料を1円も減らすこと無くゲスト期間を終えました。

普通、ゲストやお店の専属プロも負け分は個人持ちです。借金ナシで終わるのはなかなか難しいと思います。

すごいでしょ?

でも、やり方は秘密です。

ではまた!

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