2024年6月6日木曜日

Mリーグの次は?麻雀よもやま話(1)「昭和がしぶとく生きている業界」

結局、大してブログを書かなくなったけど、ちょっと思うことがあって、今日からしばらく麻雀のことを書きます。

主には麻雀の「負の部分」というか、「陰の部分」というか、そこまでじゃないにしても、ちょっと暗い話です。いや、暗いとも違うか?ネガティブとまでは言わないがポジティブとも言えない、そんな感じ。

ともかく、一回目のテーマは「昭和」です。


なぜだか知りませんが、麻雀および麻雀業界は「昭和」が大好きです。未だに昭和に生きてると言っても、ある意味過言ではないでしょう。

麻雀業界は全体的に「昭和の価値観」が生き残っていますし、漫画やテキストは「昭和の臭い」がぷんぷんします。

昭和が舞台の麻雀漫画は今でもあります。わざわざタイムスリップして昭和に帰ったりする場合もあります。昭和に活躍した(裏)プロを主人公にしたり、「麻雀放浪記」が何度もリバイバルで漫画化されたりもします。阿佐田哲也氏がらみの話はとにかく人気で、今でもエピソードが次から次へと出てきます。

ともかくそうやって、昭和を繰り返してるので、当時の「業界用語」が、今でも第一線で通じたりもします。これは凄いことです。

普通、一般的に言葉、特に名詞は、時代が変わると同じモノを指す別の言葉が生まれます。時代が変化していく中で言葉が勝手に淘汰されていくのです。「コール天」が「コーデュロイ」になるような変化もあれば、ラジオ → レコード → カセットテープ → CD → ストリーミング みたいな「音楽を聴く」という行為が変化して言葉が淘汰されていく場合もあります。

こういう変化があるから、ある言葉を聞いた時に「懐かしい」とか「ふる~い!」などと思ったりする訳ですが、麻雀の世界はそれがほとんどない特殊な世界なのです。ずっと昭和をリバイバルしているので、当時の用語がそのまま生き続けているのです。

もちろん新しく生まれた言葉もあります。

「牌理」と「牌効率」は、新しく生まれた言葉の二大巨頭でしょう。

そういった新しい言葉と共に、今でも「ガン牌」や「ローズ」なんて昭和な言葉が普通に通用していたりして、個人的には時間軸が狂っているように感じます。

しかしまあ、言葉が古臭いとしても、それはあまり問題にはならないでしょう。

問題は「昭和っぽい価値観」の方です。

さすがに最近は減ってきているとは思いますが、麻雀は出自がやはり博打だったからか、「酒!タバコ!女!エロ!博打!」みたいなノリが今でも通用する雰囲気が十分残ってます。

そして、なんというか、業界全体に謎の「アウトロー(気取り)が格好いい」みたいなところがあります。

10年以上前ではありますが、業界のオピニオンリーダー的雑誌が、わざわざ違法なマンション麻雀の、まるで開業手引のような漫画を新連載で始めた時は「いまさらマジか?」と思いました。

また、麻雀の解説テキストでも、特に書く必要もないのに「イキりたい中学生が必死で背伸びした」ような、笑えないエロ風味の文章を放り込む、という文化が今でも当たり前のように生き残っています。中高生向けの本じゃないのにも関わらず、です。

個人的には「突き抜けて笑えるエロ」なら全然良いとは思うんですが、実際には当の昭和世代にも散々面白くないと言われていた「結婚式でのオヤジの勘違い艶スピーチ」や「例え話をとにかくなんでもかんでも男と女の話にする」みたいな時代遅れのキッツイものばかりなので、そこはかなり問題かなと思います。

言っておきますが「ポリコレの厳しい今だから笑えない」とかじゃなくて、本当にただ単に「古くて面白くない」んです。しかも、昔でも十分つまらないと言われるレベルでです。いや、本当に。

ちなみに僕はその手の本・雑誌は10年以上読んでないので、今どうなっているのか知りませんが、聞こえてくる話からすると、多分、あんまり変わってないと思います。

いつかそういう「キッツイ文章」をズラッと引用した記事を書いてみたい気持ちもあるんですが、著作権的にどうなるのかイマイチ判らないので、多分やらないと思います。

まあ、とにかく、麻雀業界は昭和のおっさん的雰囲気や価値観が未だに根強く生き残っている、というのを知っておいてください。これを知ってから麻雀業界の動きを見ると「なるほどな!」と思える場面も増えるはずです。

それではまた!

 


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