2022年3月16日水曜日

飲み終わったら終わるラジオ(19) 「徳之島人大阪占領計画」

まずはこの16分程の動画を見てやって下さい。


今回も後輩芸人の福人(ふくんちゅ)君のYouTube番組にゲスト出演してました。

今回の一文字は「そ」から「蘇我入鹿」、名字の多様性、二人の「福」、家系、徳之島人大阪占領計画、そこから松尾芭蕉へと。


松尾たいちゃんこと、本名 松尾泰造(たいぞう)は、現在大阪で芸人をしています。
過去、僕が主催していたお笑いライブにもたくさん出てくれました。そして、ガチで松尾芭蕉の子孫なんです。
ただ、松尾芭蕉のことはあんまり知らないみたいですけども。

大阪の御堂筋には、「松尾芭蕉終焉の地」の石碑が立っているのだが、この石碑があることも、大阪で亡くなったことも近年まで知らなかったようです(さすがに今は知っているはず)。

まあ、「松尾芭蕉終焉の地」の石碑は、非常に見つけにくいところにあるし(*)、史跡としてはマイナーな存在ではあるんだけども、子孫がその存在を知らなかったというのはさすがに松尾芭蕉が可哀想だと思う。

(* 石碑の場所→ Google Maps ストリートビュー「松尾芭蕉終焉の地石碑」)

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短歌や俳句、川柳などに用いられる日本語の「七五調」という「五七五」の形式は、よく「五文字と七文字」と説明されるが、あれはもっと具体的にいうと「拍(はく)」というもので、文字数や音節ではないのです。

「拍」という言葉を知らない人でも、日本人ならほとんどの人が無意識に拍を数えられる。
大抵の人は拍を「文字数」として指で数えながら五七五を整えるが、その数え方に若干の例外があるのも雰囲気で理解していて、数え間違えることはほとんどない。

ただ、その例外を含めて「なぜ拍をそのように数えるのか?」を説明しようとすると、実はなかなか上手くできないと思います。

文字数、拍、音節の違いを説明するには「チョコレート」が良いと、高校生の時に現国の先生に教わりました。

例えば階段をじゃんけんで登っていく「グリコ」では、チョキは「チョコレート」を意味し、これは「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と数えますね?
これは6、つまり6文字です。

しかし、七五調で「チョコレート」を詠む場合は「チョ・コ・レ・エ・ト」と5拍になる。
詠みながら指を折って数えてみれば5拍になるのが判ると思います。

さらにこれが音節になるとなんと「チョ・コ・レー・ト」の4音節になる。

とまあ、それぞれ全然違う、まったくの別物なのだ。
恐るべし日本語の音の構造。

僕もうまく説明できないですけども、でもほとんどの人はこの「拍」の微妙な違いをきちんと理解しているんです。
なんか不思議でしょ?

それにしても、自分が今まで七五調を整えるために「文字数」や「音節」と思って数えていたモノが、実は「拍」という得体の知れないモノだったなんて、びっくりの事実でしょう?

この辺の日本語の拍と音節の違いは非常に面白いので、興味のある人は調べてみるといいです。

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福人と同姓の「福」くんは、今は芸人を引退して天王寺の「新宿ごちそうビル」内にある焼肉屋さんで働いています。

どんな人なのか興味のある人はぜひ行ってみよう!



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