2022年2月19日土曜日

007対子は二度死ぬ

Mahjong-icons made by Martin Persson.
(http://www.martinpersson.org)
人物の画像@いらすとや

果敢な「チャレンジ精神」がやけにもて囃されている今回の北京オリンピックであるが、麻雀におけるチャレンジ精神とはなにか?それを私がお見せしよう!


配牌である
このブログを見てる人ならすぐ判るであろう
この配牌はどう見ても「メンホン チャンタ 二盃口」狙いであると!
「メンホン」か「チャンタ」か「二盃口」ではない。
「メンホンでチャンタ、かつ二盃口」である!
だからそのように打つ!


第一ツモが三筒
うーむ、いきなり過剰な牌が来た
将来の「カン二筒」の布石にツモ切っても良いが
一応関連牌なので残すことに


ほれ見ろ!三巡目、望み通りのツモ一筒!
理想の形に一歩前進
ここは打七索


さあ来た、次巡さらにペン七筒ツモ!
ここで先程の「過剰な」三筒を切れば七対子のテンパイだが……


当然、そんなテンパイは取らずに打五索
七対子は死んだ


そして六巡目にツモ四筒
これも過剰だな……
おかげで二盃口が横にスライドする可能性が出てきた
なので置いておくしかない


ほらまたツモ四筒
これで下の一盃口は123, 234, 345の可能性が出てきた
もうここであきらめて先程の「過剰」な三筒を切れば良いか?
そうすると「メンホン七対子」のテンパイだしね?


なーんて、当然そんな甘い考えはミリ秒で却下!
下の一盃口がどうスライドしても良いように対応する
つまり打東が正解だ
七対子、またしても死ぬ
二盃口への道、それは険しい


長い空振りの後、来たのは四筒
手牌に「コレジャナイ感」が漂い始める
一応打東でメンチンのテンパイ
六、九筒は都合六枚見えてる
残りはあと二枚
ただこれは二盃口への仮テンだ


「二盃口への仮テンだ!」と息巻いた直後、下家が打五筒
これで五筒は場に三枚
345の線はなくなる
二筒も場に二枚切れだし、焦る!


「二筒は場に二枚、焦る!」の直後に下家が打二筒
なんや下家お前は?俺の敵か!(敵だよ……)
うーん、これで二盃口の目は完全になくなった
今まで追いかけてきたモノが消え去ったのだ
そうなれば「メンチン一盃口」など下々の役
和了るのも詮無きことよ


と、そこへツモ一筒
六、九筒は二枚だけど
七、八筒なら三枚あるか
じゃ、一枚でも多い方で打九筒と


次巡いきなりツモ
やっぱり二枚より三枚だよねぇ


はい四暗刻
二盃口は逃したけど、四暗刻が和了れたから、まあ良いか
しかし、二盃口 → 四暗刻ってパターン結構あるな


という、七対子とメンホン七対子を蹴ってまで狙った二盃口が、最後に四暗刻となって恩返しに来てくれたというお話でした。

麻雀の場合、こういう「チャレンジ精神」は全然評価されないと思いますけども、オリンピック選手っぽく言えば

「自分らしく打てたので、そこは良かったと思います!」

という事なのだ。


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