今や当たり前の行為になった「自撮り」。
それのためのギミックがあるカメラも造られてるぐらい、普通の行為になった。
僕は、個人的には自撮りはあまり好きじゃない。
"背景" が無いし、似たようなアングルばっかりだし、正直「明るい版・葬式写真」にしか見えない。だから自分では自撮りをしたいとは一切思わなかったんだけど、今日、その考えを覆すような面白い発見があった。
それを教えてくれたのは、この人「潮美華(うしお みか)」
舞台で何回か共演した娘さんで、世界に二、三人しかいないという(ホンマかいな) 謎の「初見で誰からも愛されるキャラ」である。ちなみに今は東京で女優さんをやってる。
その彼女が撮った、面白い写真がこれ。
カメラ系女子IN青森
#nikon #フィルム pic.twitter.com/KNgf22uhEf
— 潮美華 (@USHIOMIKA) 2014, 8月 21
僕は最初、この映ってるカメラがエラく珍しい機種(Nikon SP)だったので、それにビックリしてリプライを飛ばしたのだが、冷静になってから写真を見ると、この写真がとても不思議なことに気が付いた。
一見、鏡の前で撮ったのかと思えるこの写真、しかし "Nikon" の文字が鏡文字になってない。さらに、レンズ(プロテクター)のところにこの写真を撮ってる本人が反射して映っているが、それも鏡像になってない!
あれ、なんで?
鏡の前で撮ったなら、鏡に映ってる部分は反対に映る。
だから "Nikon" の文字は反対にならないといけない。よしんば "Nikon" の文字が反対になっていなかったとしても、それならプロテクターの所に映ってる像は、反対になっていなければおかしいはずだ(全体が鏡に一度反射して、プロテクターのところはさらにもう一度反射している。つまり、奇数回と偶数回という別々の反射をしてるのに、同じ向きになるのはありえない)。
もしかして、プロテクターのところに元画像を円形にトリミングして貼り付けたのかな、とも思ったが、このカメラはフィルムカメラだから、それをしようと思うと、「撮影 → 現像 → デジタル化 → 加工 → 合成」というステップを踏まなければならない。
しかし、潮美華は、そんな事を出来るような人間ではない(言い切る!)。
しかも、これは撮影現場でサッと撮って、ツイートしたものだから、そんな加工をしている時間もなさそうだ。
一体どうやって撮ったのか非常に不思議だったので、撮影方法を訊いてみたのだが、彼女は「携帯のインカメラで撮りました♪」と言うのみ。
「インでもアウトでも関係無いやろ……」
と思ったが、一応スマホを取り出して実験してみる私(素直)。
すると!
ああ、僕は知らなかったのだ!自撮りをしないから!
スマホのインカメラを使うと、ディスプレイに映るのは鏡像なんですね!
つまりこうだ。
インカメラで ”自撮り” するから当然 "Nikon" の文字は鏡文字にならない。
プロテクターに反射してるのは、スマホの画面。つまり鏡像なので、それが反射して正常な向きになる。
謎は解けた!
これ、アングルも鏡の大きさもかなり難しいけど、なにかちょっと面白いモノが撮れそうな、そんな発見でした。
自撮りって、もしかしたら面白いかも?
※ タイトルは、昔売ってたコンポのキャッチコピーを流用させて頂きました。
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