係員室「係員の外入室を禁ず」 |
係員室のドアに貼られたプレート。
そこにはこう書いてある「係員の外入室を禁ず」。
係員室と書いてあるのに、係員の外入室を禁ずるとはなんだ?
係員はこのドアの前まで来ると、「あれ?」と短く発し、座り込んだ後、指にツバをつけて側頭部にクルクル。ポクポクという木魚のBGMのあと、チーンと鈴(りん)が鳴りはっと気付く、
「なるほど、そうか!」
そんな感じでトンチを効かせた入室方法をとっているのだろうか?
ま、もちろんそうではない。
実に紛らわしいが、これは
「なるほど、そうか!」
そんな感じでトンチを効かせた入室方法をとっているのだろうか?
ま、もちろんそうではない。
実に紛らわしいが、これは
「係員の外入室(がいにゅうしつ)を禁ず」
ではなく
「係員の外(ほか)入室を禁ず」
なのだ。
ちなみに「ほか」という漢字は「外」でも正解だが、一般的には「他」だろう。
むしろこの文なら「他」を使う方が紛れがない。
「係員の他入室を禁ず」
これなら紛らわしくない(読みやすくはないが)。
どうしても「外」を使いたいなら句点を入れて
「係員の外、入室を禁ず」
でいい。
なぜ、一番紛らわしい「係員の外入室を禁ず」という表現にしたのか。このプレートを発注した人に訊いてみたい。
※一番いいのは「係員以外の入室を禁ず」であるが。
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