ホテルの旧正月用ライトアップ |
さて、コンテストまでの時間的・空間的余裕をもらった我々(当時はコンビ)は、「もう一度ネタを練り直そう」と意気込んだのだが、よく考えると機内食を食べてからというもの何も食べていなかった。時計の針はすでに20時(現地時間)を回っており、とにかく腹が減っていた。
おそらくネタの再構成と練習は徹夜になるに違いないので、今のうちに何かを摂取しておかないととてもじゃないが体が持たない。
「しかし、コンビニで済ませるのは味気ないな」と思いつつ、大会に参加している先輩の話を立ち聞きすると、どうやらみんなで現地のフードコートへ乗り込むという事らしい。なるほど、これはイイ事を聞いた。勝手にそのタクシーに交ざることに決定。このあたりのとっさに紛れ込むステルス性能は、自分かなりのモノだと思います。
センターが英国式の "Newton Food Centre" |
タクシーに乗ること5,6分、目的地の「Newton Food Centre」に到着。
なんとも形容のしにくい形の敷地に、2メートル四方ぐらいの小さな食べ物屋がぎっしりと詰まったところ、それがNewton Food Centre。遅くに着いたからか、あまりお客さんは居なかった。
とにかく、これでようやくご飯にありつけぞと思ったら、急に賑やかな音が。
獅子舞、サービス中 |
「おお、獅子舞やん!」
それだけでテンションの上がる御一行。食べるという目的を完全に忘れ、見入ってしまう。
しかし、この獅子舞、中華風獅子舞にありがちな「アクロバティックな技」は繰り出さず、時折ジャンプしては休むというなにかイマイチな状態。
「今日で旧正月は終わりで、最後の獅子舞です」
現地ガイドを兼ねるシンガポールのマジシャンがちょっと申し訳なさそうに説明してくれる。
なるほど、疲れてるんか…。
大変やな獅子舞(の中の人)。
お客さんが少ないこともあって、獅子舞は5分ほどで退場。
さようなら獅子舞。頭噛んで欲しかったな。
ワンタン麺(ただしドライ) |
見た目派手派手、行動地味地味な獅子舞を見終わり、ようやくご飯へと姿勢を正す。
こういった場面で僕がまず食べるのは「ワンタン麺」、これ一択。
世界中のワンタン麺を食べ歩く。それぐらいの気概がある。
しかし、お腹が減っていて食べることを焦っていたワタクシは、思い余って「ワンタンメ~ン」とだけ店員に伝えてしまい、ドライ・ワンタン麺を出されてしまう始末(「ワンタン麺」とだけ言えばドライ・ワンタン麺になるのは、ワンタン麺業界での常識なのです)。
違う。違うのだ。
俺が欲しいのは「スープ・ワンタン麺」なんだよ!
ちくしょー!
やっちまったよ~!
美味しいけど、これじゃない…。
ワンタン麺…。
ドライ・ワンタン麺…。
美味しいけど、やっぱり違う…。
ズルズル。
ご馳走様。
ネタ練り直し前にケチが付いた、そんなシンガポールの夜…。
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