2012年5月19日土曜日

大会初日のナイスな話


写真語り(33) シンガポール2005年(4)

さて、シンガポールへと無事上陸を果たした我々一行は、そのままどこへも寄り道をせず、会場であるホテルにチェックインする事となった。

ちなみに、チェックインと大会へのエントリーを済ませて、ようやく大会の正式なプログラム等も判明するというのが、マジックの大会のいつもの流れ。つまり、どこの会場で何時にどんな催し物があって、コンテストはどこでやって、コンテスト演技は何度行わなければならないのか、審査員は誰なのかが、この時ようやく判るわけである。遅い!遅いよ!

で、いつもは大体ここで「コンテスタント・ミーティングもう始まるやんけ!」みたいな慌ただしい展開になり、ミーティング後は部屋へ帰って即準備。1時間とおかずコンテスト開始、となる。
しかし、このシンガポール大会は、大会初日は「エントリーのみ」という大胆な時間割で進行しており、コンテスタント・ミーティングも次の日の朝という、えらくお気楽な展開だった。しかも、大会演技は1回のみで、会場の設営も終わってるというナイスな運営。

判らない人には全然判らないと思うが、元々クロースアップのマジックは少人数の観客を相手にするという都合上、大人数の観客が集まる大会では「見たくても見れない人」が続出する可能性を孕んでいる。そこで、大会運営者は 無い知恵を振り絞って 「狭いコンテスト会場を複数設営し、コンテスタントに会場を移動させ、2,3回、多い時には5,6回コンテスト手順を演じさせる」という、コンテスタントの人権をまるで無視した方法を用いて大会を運営したりするのだ。言うまでもなく、これはコンテスタントにとっては非常に大きな負担になる。
だから「大会演技は一回のみ」というのは、とてもありがたいのである。

そして、狭い会場だと、運営スタッフが余裕をこいて、コンテストの開始直前まで会場設営をしないというのが大会の常で、おかげでコンテスタントは微妙な「見え方の確認」や「テーブルの質」だとかがチェック出来ない。最悪な場合、部屋ごとにテーブルや観客の姿勢(椅子、立ち見、ひな壇、距離などなど)が全く統一されておらず、ある部屋では失敗が続出するといった嫌な現象まで起こったりするのだ(当然その部屋にも審査員は居る)。
だから、会場の設営がすでに終わっているというのは、とても助かるのである。

まあ、そんな訳でシンガポールの大会運営委員会はとてもナイスな連中だなと、感謝&感心した。

「ホテルの部屋」
そんなイイ気分でホテルの部屋に着いてみれば、部屋がとてつもなくデカイ。

シンガポールは小さな島国だから「部屋、狭いんやろな…」と思ってたのでびっくりした。

「反対側から」
コンテストが次の日だという時間的余裕と、そして部屋がデカイという空間的余裕をもらった我々(当時はコンビでした)は、

「もう一度ネタを練り直そう」

と、ここへきてさらにネタ作りと練習に明け暮れるのだった。
コンテストまで、あと15時間…。

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