昨年 縁のあったレア役から特定の一局を取り上げて、詳細に語るシリーズその1。
ブログのリハビリ中のため、今回も画像多めでスラスラ書きます。
ちなみに下の画像が配牌なので、なにを狙ったかはすぐにご理解いただけるだろう。
東一局の配牌 ここまで偏った配牌はなかなかお目にかかれない |
こんな配牌であれば、それはもう迷いなく国士無双に行くほかない。これにはさしもの「国士無双は役満というよりもせいぜい倍満程度の役でしょ」と冷笑する僕でも、国士を目指します。
出来れば十三面待ちを狙いたいところであるが、 いきなり第一ツモで夢を奪ってくる |
延々と無駄ヅモが続きツモ切りの連続 ドラの五筒をツモって打八萬 萬子以外の一色手という雰囲気に 同じ萬子の河でもツモ切りをせずに毎回手出しをして 手が進行しているように見せるという方法論もあるが そういうのはどの程度効果的なのか? |
ようやっと(という程でもないが)テンパイ このテンパイまでの間に下家に一索を二枚も切られてしまった |
ドラをそっと手放す そして、リーチはしない |
はい、テンパイ即ツモ! と、思うでしょ? |
リーチ!! ここは13面待ちの国士無双狙いで決まり! |
下家は現物 対面(南家)はこの捨牌に生牌の西のツモ切り そして…… |
上家は三索のツモ切り こっちはフリテンやのに、二人ともエラい押してくるやん? 不安になるやん? 後悔するやん? |
とか言いつつも一発でツモ! さすがに13種類も待ちがあるとフリテンでも強い!! |
役名のところにも「13面」が追加されている その割には普通の役満扱いなんやね 13面待ちとか四暗刻単騎がW役満なんてのは、 今や昔の麻雀劇画の世界の話か…… |
という訳で、わざわざフリテンにして狙う国士無双13面待ちでした。
なにげに初めての13面待ちでしたが、実はこれを狙うのにはちゃんと伏線があるのです。
2024年のGPC大阪著名人リーグでフリテンの無い純粋な国士無双13面待ちが出て、それはそれはたいそう盛り上がったのですよ。
で、その国士13面待ち和了者と9月頭のGPCで再開した時に、国士無双の役としての価値の話になり
「国士は役満としては出過ぎるからなあ。13面待ちやったら役満でもええと思うけど」
「じゃあ、一回ツモってフリテンにして、和了ったら役満って事?」
「そうそう」
「それやったら逆に出ーへんのんちゃいます?」
「そんな事ない。フリテン有りでええんやったら年内に出せると思うで」
「ホンマですかぁ?ほな、出んかったらそのカメラ(Gopro 9)僕に下さいよ!」
「ええぇ……。まあ、ええけど」
という会話がなされたのですよ。
(これ、よく考えたら、僕に得な条件がひとつもないんだけど……)
だから僕としては、フリテンにしてでも13面待ちを和了って「ほら、和了れたやろ?」と言う必要があった訳です。
ちなみに、このフリテン国士を和了れたのが9月26日なので、年内どころかひとつき足らずでの達成となりました。
さすがレア役ハンター黒帯ですね!
そして、Gopro とられんでよかった〜!
####
しかし、普段、二盃口や三色同刻、それ以外にも「形が気に入らない」、「安い」等の理由で見逃しやフリテンを多用するワタクシですが、この「ツモってる役満をみすみす捨てて、フリテンにしてツモ和了りに賭ける」という行為は、非常にドキドキしましたね。なにか「絶対にやってはいけない事」をやったような、そんな気がしました。
- 今、これを「ツモ」とするだけで32,000点もの点棒が自分に流れ込む
- 逆にここで「フリテン」とすると、眼の前の確定している32,000点が一気に0点になる
この今までに感じたことのない、恐怖すら覚えるほどの落差。
今まで二盃口や三色同刻にこだわって、満貫やハネ満の収入がなくなった時でも、いや例えそれが倍満や三倍満であったとしても、ここまで明確に「今、入ってくるべき収入がゼロになった……」という感覚はなかった。
だからそういう意味では、やはり国士無双は今でも役満としての「格」がある、という事なのかもしれないですね。
はたまた、ルールで明確に「国士無双は13面待ちのみ」と明文化されたら、このぞっとする感覚はなくなるんでしょうか?
なにか、そんな事を感じ考えさせられた「フリテンの国士無双」でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿