2025年1月7日火曜日

約束を果たせ!暁の空に誓った幻のレア役!

昨年 縁のあったレア役から特定の一局を取り上げて、詳細に語るシリーズその1。

ブログのリハビリ中のため、今回も画像多めでスラスラ書きます。

ちなみに下の画像が配牌なので、なにを狙ったかはすぐにご理解いただけるだろう。

東一局の配牌
ここまで偏った配牌はなかなかお目にかかれない

こんな配牌であれば、それはもう迷いなく国士無双に行くほかない。これにはさしもの「国士無双は役満というよりもせいぜい倍満程度の役でしょ」と冷笑する僕でも、国士を目指します。


出来れば十三面待ちを狙いたいところであるが、
いきなり第一ツモで夢を奪ってくる


延々と無駄ヅモが続きツモ切りの連続
ドラの五筒をツモって打八萬
萬子以外の一色手という雰囲気に
同じ萬子の河でもツモ切りをせずに毎回手出しをして
手が進行しているように見せるという方法論もあるが
そういうのはどの程度効果的なのか?


ようやっと(という程でもないが)テンパイ
このテンパイまでの間に下家に一索を二枚も切られてしまった

ドラをそっと手放す
そして、リーチはしない

はい、テンパイ即ツモ!
と、思うでしょ?


リーチ!!
ここは13面待ちの国士無双狙いで決まり!


下家は現物
対面(南家)はこの捨牌に生牌の西のツモ切り
そして……

上家は三索のツモ切り
こっちはフリテンやのに、二人ともエラい押してくるやん?
不安になるやん?
後悔するやん?


とか言いつつも一発でツモ!
さすがに13種類も待ちがあるとフリテンでも強い!!


役名のところにも「13面」が追加されている
その割には普通の役満扱いなんやね
13面待ちとか四暗刻単騎がW役満なんてのは、
今や昔の麻雀劇画の世界の話か……


という訳で、わざわざフリテンにして狙う国士無双13面待ちでした。

なにげに初めての13面待ちでしたが、実はこれを狙うのにはちゃんと伏線があるのです。

2024年のGPC大阪著名人リーグでフリテンの無い純粋な国士無双13面待ちが出て、それはそれはたいそう盛り上がったのですよ。

で、その国士13面待ち和了者と9月頭のGPCで再開した時に、国士無双の役としての価値の話になり

「国士は役満としては出過ぎるからなあ。13面待ちやったら役満でもええと思うけど」
「じゃあ、一回ツモってフリテンにして、和了ったら役満って事?」
「そうそう」
「それやったら逆に出ーへんのんちゃいます?」
「そんな事ない。フリテン有りでええんやったら年内に出せると思うで」
「ホンマですかぁ?ほな、出んかったらそのカメラ(Gopro 9)僕に下さいよ!」
「ええぇ……。まあ、ええけど」

という会話がなされたのですよ。
(これ、よく考えたら、僕に得な条件がひとつもないんだけど……)

だから僕としては、フリテンにしてでも13面待ちを和了って「ほら、和了れたやろ?」と言う必要があった訳です。

ちなみに、このフリテン国士を和了れたのが9月26日なので、年内どころかひとつき足らずでの達成となりました。

さすがレア役ハンター黒帯ですね!

そして、Gopro とられんでよかった〜!

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しかし、普段、二盃口や三色同刻、それ以外にも「形が気に入らない」、「安い」等の理由で見逃しやフリテンを多用するワタクシですが、この「ツモってる役満をみすみす捨てて、フリテンにしてツモ和了りに賭ける」という行為は、非常にドキドキしましたね。なにか「絶対にやってはいけない事」をやったような、そんな気がしました。

  • 今、これを「ツモ」とするだけで32,000点もの点棒が自分に流れ込む
  • 逆にここで「フリテン」とすると、眼の前の確定している32,000点が一気に0点になる

この今までに感じたことのない、恐怖すら覚えるほどの落差。

今まで二盃口や三色同刻にこだわって、満貫やハネ満の収入がなくなった時でも、いや例えそれが倍満や三倍満であったとしても、ここまで明確に「今、入ってくるべき収入がゼロになった……」という感覚はなかった。

だからそういう意味では、やはり国士無双は今でも役満としての「格」がある、という事なのかもしれないですね。

はたまた、ルールで明確に「国士無双は13面待ちのみ」と明文化されたら、このぞっとする感覚はなくなるんでしょうか?

なにか、そんな事を感じ考えさせられた「フリテンの国士無双」でした。


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