2011年6月22日水曜日

さようなら元麻布春男さん

PC系のテクニカルライター、元麻布春男さんが亡くなられたとのこと。訃報を知る直前に氏の書かれたPC Watchの記事を読んだところだったので、本当に驚いた。

20年以上に渡って氏の書く記事を読んできた者として、今回の訃報は本当に残念です。

僕が学生の頃は、PC系の情報誌といえど月刊が普通で、購入後は次の発売日まで誌面を舐めるように隅から隅まで何度も読み、次号を心待ちにするという感じでした。特に発行日の関係で詳細が伏せられている新製品等の囲み記事は、その少ない情報からまさに行間を読み、過去からの変遷を辿り、そして頭の中でいろいろ想像し、ジリジリしながら次号の記事を待ったものです。

PC系テクニカルライターの書く記事は寿命が短く、月刊誌の時代であっても、一ヶ月で状況が全く異なるということは頻繁にありました。
そして記事はほとんどストックされることなく、刷新し、更新し、破棄されていくのみで、過去の記事が顧みられることはほぼなく、しかし、それでも間違いがあればきちんとお詫びと訂正を入れねばならない。
特にインターネットが普及しネットでニュースを拾える時代になると、記事の鮮度は1週間も持たないものがほとんどで、そういった過酷な状況のなか20年以上に渡って良質な記事を提供してこられた氏の活動や努力は本当に本当に頭の下がるものです。

SuperASCIIに連載されていた記事では、当時から「日本もいずれPC/ATが標準になる」と確信し、PCの個人輸入に関するものも書いておられた。これらの記事を90年代初頭に書いておられた訳だから、これは本当に慧眼だったと言わざるを得ない(当時は英語版のWindows 3.0が発表されたばかりぐらいの時期)。

残念なことに、先日家の収納スペースを確保するため古いPC系の雑誌を大量に処分したので、当時の記事はもはや読めなくなってしまった。そして、たった一冊だけ残したSuperASCII の創刊号に氏の名前は無い。返す返すも残念です。

PC系のライターは高齢化が進んでいるとの事(実際、僕の学生時代からメインの顔ぶれがあまり変わっていない)。他のライター諸氏も、健康に気をつけてください。

そして最後に元麻布春男さんのご冥福をお祈りします。
今まで本当にありがとうございました。


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