2013年9月7日土曜日

文系がなるべく頑張って理論的に考える麻雀 (2)

文系がなるべく頑張って理論的に考える麻雀 第二回

前回は押し引きの ”押し” とは一体何なのかという部分に迫ってみましたが、なんと今回も ”押し” について考えてみます。

ゲロ吐くほど長いので、興味のある方だけご覧ください。



では、「確率も期待値も出てこない文系理論」をどうぞ。
※今回も、前回と同じく未定義項目を赤のボールド文字で示します。
(未定義項目とは、「読めば言葉の意味は判るが、厳密な定義をしていないので個人によって受け取り方に差がでる曖昧で揺れのある言葉」の事)

失われた ”押し”
前回、”押し” は
「自分が和了れると踏んだ時(テンパイ時に ”巡目が早い” ”多門張” ”待ちが良い”)」や「和了った時に打点が高い時」に押すのが良さそうと結論したが、よくよく考えるとそれ以外にも ”押し” はある。

代表的なのは「他の誰にも手が入っていない時」と「手順上当たり牌を掴まない時」である。
この二つの ”押し” は、その場に居るであろう中上級者のセリフで表すと

  • 「親のリーチにこんな手で真っすぐ来るか?」
  • 「この五面待ちがペンチャンに負ける?」
  • 「こんな場で、この牌切るかフツー?」
  • 「なんで両面嫌って、三枚切れのカンチャンで待つかな?」

みたいな事を言われる例のアレである。
要するに初心者っぽい ”押し” である。

中級者辺りになると、こういった無謀な ”押し” を背景とする和了は少なくなって、一応(いい加減だったり適当だったりする場合もあるが)理由のある ”押し” を展開するようになる。そして、無謀に ”押し” ていた頃なら拾えていた和了を逃すことになるのである。それもまた良しとして。

しかしまあ、どんなダサい和了とは言え、和了は和了。加点する方法があるならそれを採用するのも手だ。だから今回はこの無謀な ”押し” をなんとか体系化してみたい。


さて、前回挙げた ”押し” は、テンパイ時に「巡目が早い」、「多門張(多面待ち)」、「待ちが良い」、「打点が高い」という四種類だったが、これらと今回のこの無謀系の二つはどのように違うのか、まずそれを考えてみよう。

6種類の押しの違い
上図のように、無謀系の押しは「自分の手牌と場の情報だけで押しの判断が出来ない」という部類の攻撃に入る。
※「他家は手にならない」や「自分は当たり牌を掴まない」というのが判るという人も居るが、その理由を理屈でもって納得させてくれた人が今のところ居ないので、この二つはやはり判らないにするのが妥当だろう。

つまり、無謀系の押しとは
「公開されている情報以外にも判断基準がある攻撃方法」
だと定義する事が出来る。
※逆に通常の押しは「公開されている情報のみを判断基準とする攻撃方法」となる。

次に起こりうるシナリオを考えてみる。

起こりうるシナリオ

一局の終わりを単純化して

  • (自分が) 和了る
  • 和了られる (他家同士の振り込み)
  • 流局
  • ツモられる
  • (自分が) 振り込む

に設定したが、この5種類のエンディングは、自分のテンパイの巡目が早かろうが、多門張であろうが、待ちが良かろうが、打点が高かろうが全ての場面で発生する可能性がある。

ところが「(自分は) 当たり牌を掴まない」場合は、当たり牌を掴まないのだから「振り込み」のエンディングだけはあり得ない。
さらに「他家は手にならない」場合は、なんと「和了られる」も「ツモられる」も「振り込む」も無くなってしまう。

このように表にしてみると無謀系とは言え「他家は手にならない」の強さが他の攻撃とは比較にならないほど強力な事に気が付く。これなら打点が1,000点でも押せるのが理である。

では「他家は手にならない」とは一体どのような現象なのか?

「他家は手にならない」は言わば「(自分のテンパイの)巡目が早い」の特殊な形態だと言える。相手の手の進行が極端に遅いため相対的に自分の手の進行が早くなっている訳である。つまり、相手の手の進行が極端に遅いというのが見抜けた場合、和了るチャンスがひとつ増える訳である。

「(自分は) 当たり牌を掴まない」というのは絶対に判り様のない情報で、これが判るというのは一種の信仰か妄想か願望か祈りだ。だからここに自分の手の成否を託すのは心許ない(託したい人は託しても構わない)。

しかし、「相手の手の進行が極端に遅い」というのは、もしかすると場の状況からある程度は推察出来るかも知れない。もちろん ”推察出来るかも知れない” 程度の事なので、”推察出来ないかも知れない” し、よしんば推察出来たとしても ”推察” なので当然外れる可能性が常につき纏っている。
だから毎回成功する訳でもないし、そもそもこの ”押し” を選択する機会もそれほど多くないと思われる。しかし、それでもこの攻撃が実は一番安全かつ簡単であるという魅力(皮肉?)もある。

なので、中盤過ぎ以降での攻撃にはこの「相手の手の進行が極端に遅い」場合の押しを組み込みたいと思う。

無謀系押し発動のフロー
しかし「相手の手の進行が極端に遅い」を自分の手牌および場の情報だけで理論的に読み解くのは非常に困難である。
なので「相手の手の進行が極端に遅い」かどうかを判定する条件ボックスに、どのような文言を入れれば良いのか、正直今はまだ判らない(候補はいくつかある)。この辺は今後の課題である。

<この項続く…>


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