ウラジオストクでの初の「料理の注文・支払い・摂取」に成功した我々は、腹ごなしをかねてビーチ周辺の公園を再度散策することにした。
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色使いがデーハーは遊園地(有料) 左側に見える白っぽいテントが食事を食べたところ 実は最初はアイスクリームを食べるつもりで入ったのだ |
ビーチ周辺は、ビーチを中心に「>(大なり)」のように北西と南西に道が伸びた細長い公園が整備されおり、北西側は子供と一緒に遊びましょう的な雰囲気、南西はいわゆる飲食街で、フードコートやバー、味自慢なお店、ちょっとした舞台にカラオケ大会という「夜もお楽しみいただけます」系のお店もある大人ゾーンとなっている。
大人ゾーンへ向かう途中、井上くんはトイレに寄った際にその横にあったジュースの自動販売機に強く惹かれたようで「(一緒に)飲みましょう!」と、さながら「死ぬなら二人で」的な発想で、その「謎ジュース」を飲もうと迫ってきた。
しかし、平均的な成人男性よりも年間腹下し回数が多目の私は、丁重に「下痢が怖いから嫌や」と断った。
「大体、トイレの横にあるカップ式のジュース販売機とか、その時点で飲む気がせん」とつけ足して言うと「すぐ横にトイレがあるから良いんじゃないですか?(下痢しても)すぐ行けますよ?」と、逆にトイレの横にあるのが利点であると説き、一歩も譲らない。
そこで僕は「飛行機に乗る時、クルーはみんな違うものを飲み食いして同時に食中毒になるのを避けてるんやで?」や、「ロシア語は読まれへんけど、なんとなく『ボア』って読める。名前があかん。もし『ボアジュース』やったら飲んだら身体が泡状になって死んでしまう」と昔見たアニメ映画「空飛ぶゆうれい船」を引き合いに出して断固として拒否した。
「まあ、そこまで言うんやったら良いですけど。美味しかっても知りませんよ?」そんな事を言いながら小銭を投入する井上くん。
しかし、買い方が良く分からない……。
ボタンが左右に3つずつ計6個あり、どうやらそれらは違う味のジュースのボタンなのだろうが、それぞれが「なに味」なのかは全く解らない上に、ボタンを押してもなんの反応もない。
「右と左で意味が違うんかな?」
「右を押してから左、みたいな?」
「二個同時押しってのはどうや?」
「先にボタンを押してからお金を入れるパターンは?」
「押す力が足りんとか?ロシア人は力強いし」
「なんかディスプレイに文字出てるけど、意味が全く解らんな」
そんな事をやっていると、その一部始終を見ていたおばさんが近寄ってきて、ディスプレイを指さし、手を振って「こっちは動いてないからこっちで買いなさい」的なロシアン・ジェスチャーをして笑った。
なんと我々は、二台あるうちの「動いてない方」相手になんとかジュースを販売させようと、虚しい努力を続けていたのだった!かっこわる!
おばさんの指す方の販売機に小銭を入れ、ボタンを押すと、当たり前のようにポトンとカップが落ちてきて、当然のようにとろとろとジュースが注がれ始めた。
3人で「おー!」とか「やー!」とか言って喜びを分かち合い、おばさんもジュースが注ぎ終わるまで、じっそその場で一緒に待ってくれた。
ジュースの注がれた、「どす黒い小豆色」という以外に形容しようのない独特の色のカップを取り上げると、おばさんはニコッと笑い「良かったわねアナタ達。あたしゃこの町で宿屋をやってんのさ。困ったことがあったらいつでも来なさいよ!」的な事は多分まったく言ってないとは思うが、きっとそんな風な事を二言三言ロシア語で我々に告げると、じゃあねと爽やかに去って行った。
ありがとう、おばさん!
ま、そんな紆余曲折があって飲めたジュースであるが「味は?」の質問に対して「そっすね、まあ美味しいです」しか言わなかったところをみると、大して美味しくなかったのだろう。ゴミも浮いてたし。
うん、飲まんでよかった。
公園に入ってきた遊歩道まで戻り、なぜか一滴も水を吹き上げてない噴水の横を通って、90度折れ曲がるように、次は飲食&大人ゾーンへと進む。
飲食&大人ゾーンはなかなか賑やかで楽しそうだったので、一通り全部回ってみたかったのだが、予定担当大臣である井上くんが「そろそろホテルに帰って、(次の)準備しましょう」と言ったので、入り口辺りをちょろっと見ただけで離れる事となった。
(14) へつづく
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最初は北西に進んだので、子供ゾーンに到着 楽しげな各種ジャングルジムがある 大人達はスマホを見ながら子供を遊ばせる、日本でもおなじみの光景 |
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「子供の国」から「大人方面」へ戻っているところ このように非常に綺麗な道が整備されている ここはキックボードで遊ぶ子供がたくさん居た スケボーがあればと悔やむ瞬間だ |
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ロシアにだって鳩は居る なにかスマートで精悍な面構え きっと鳩の中ではタカ派なのだろう |
大人ゾーンへ向かう途中、井上くんはトイレに寄った際にその横にあったジュースの自動販売機に強く惹かれたようで「(一緒に)飲みましょう!」と、さながら「死ぬなら二人で」的な発想で、その「謎ジュース」を飲もうと迫ってきた。
しかし、平均的な成人男性よりも年間腹下し回数が多目の私は、丁重に「下痢が怖いから嫌や」と断った。
「大体、トイレの横にあるカップ式のジュース販売機とか、その時点で飲む気がせん」とつけ足して言うと「すぐ横にトイレがあるから良いんじゃないですか?(下痢しても)すぐ行けますよ?」と、逆にトイレの横にあるのが利点であると説き、一歩も譲らない。
そこで僕は「飛行機に乗る時、クルーはみんな違うものを飲み食いして同時に食中毒になるのを避けてるんやで?」や、「ロシア語は読まれへんけど、なんとなく『ボア』って読める。名前があかん。もし『ボアジュース』やったら飲んだら身体が泡状になって死んでしまう」と昔見たアニメ映画「空飛ぶゆうれい船」を引き合いに出して断固として拒否した。
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道端にあったジュース販売機 井上くんがチャレンジしようと小銭を探している 右のおばさんが買い方を説明してくれた(優しい!) |
「まあ、そこまで言うんやったら良いですけど。美味しかっても知りませんよ?」そんな事を言いながら小銭を投入する井上くん。
しかし、買い方が良く分からない……。
ボタンが左右に3つずつ計6個あり、どうやらそれらは違う味のジュースのボタンなのだろうが、それぞれが「なに味」なのかは全く解らない上に、ボタンを押してもなんの反応もない。
「右と左で意味が違うんかな?」
「右を押してから左、みたいな?」
「二個同時押しってのはどうや?」
「先にボタンを押してからお金を入れるパターンは?」
「押す力が足りんとか?ロシア人は力強いし」
「なんかディスプレイに文字出てるけど、意味が全く解らんな」
そんな事をやっていると、その一部始終を見ていたおばさんが近寄ってきて、ディスプレイを指さし、手を振って「こっちは動いてないからこっちで買いなさい」的なロシアン・ジェスチャーをして笑った。
なんと我々は、二台あるうちの「動いてない方」相手になんとかジュースを販売させようと、虚しい努力を続けていたのだった!かっこわる!
おばさんの指す方の販売機に小銭を入れ、ボタンを押すと、当たり前のようにポトンとカップが落ちてきて、当然のようにとろとろとジュースが注がれ始めた。
3人で「おー!」とか「やー!」とか言って喜びを分かち合い、おばさんもジュースが注ぎ終わるまで、じっそその場で一緒に待ってくれた。
ジュースの注がれた、「どす黒い小豆色」という以外に形容しようのない独特の色のカップを取り上げると、おばさんはニコッと笑い「良かったわねアナタ達。あたしゃこの町で宿屋をやってんのさ。困ったことがあったらいつでも来なさいよ!」的な事は多分まったく言ってないとは思うが、きっとそんな風な事を二言三言ロシア語で我々に告げると、じゃあねと爽やかに去って行った。
ありがとう、おばさん!
ま、そんな紆余曲折があって飲めたジュースであるが「味は?」の質問に対して「そっすね、まあ美味しいです」しか言わなかったところをみると、大して美味しくなかったのだろう。ゴミも浮いてたし。
うん、飲まんでよかった。
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大人ゾーンに行く間にすれ違った歌って踊る団体さん 女性の踊り子さんの後ろに生演奏部隊が続く なんなのかは全然分からないが綺麗でした |
公園に入ってきた遊歩道まで戻り、なぜか一滴も水を吹き上げてない噴水の横を通って、90度折れ曲がるように、次は飲食&大人ゾーンへと進む。
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飲食ゾーンに入ってすぐあるのは、このパフェ屋さん 我々はここを「金玉」と名付け、目印としてフル活用した |
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フードコート横の狭い道を容赦なく通行する観光用水陸両用車 道幅は本当にギリギリといった感じ 運転手からの死角が大きい車なので油断できない 「金玉」も縮み上がっている |
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立派なブースなので誰かプロが歌ってるのかと思ったら、 どうやらこれは「カラオケ」のようだ 知らない歌な上、音量が尋常じゃない |
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飲食ゾーンは結構な敷地面積となっている 全部回ってみたかったが、今回は時間が無く「奥」には進めなかった |
飲食&大人ゾーンはなかなか賑やかで楽しそうだったので、一通り全部回ってみたかったのだが、予定担当大臣である井上くんが「そろそろホテルに帰って、(次の)準備しましょう」と言ったので、入り口辺りをちょろっと見ただけで離れる事となった。
(14) へつづく
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