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梶本琢程の麻雀パラダイス |
さて、
11月20日の再放送をもって、バラエティー篇の「梶パラ」は終了となりました。ご視聴下さった方々、どうもありがとうございました。
企画の立ち上げから、人選、編集、小道具に至るまで、全てに首を突っ込んでやってみました。とてもシンドかったです。ホントに。
企画の立ち上げ前には、麻雀とバラエティーという組み合わせの悪さに、構成担当の要請を一旦は辞退したんですが、スポンサーさんの「失敗しても良いんでやりませんか?」という甘い言葉に乗って、やってみる事にしました。
おかげで6月中旬から「巨大すごろく」の収録が終わる8月下旬までは、世の中が滅べば良いのにと思うぐらい大変でした。
まあ、そんな大変な目に遭いつつやった企画でしたが、雀サクッTVの中では他の麻雀配信の1割にも満たない来場者数しか得られず、結果的にはやはり失敗となりました。梶本さんの経歴にも疵をつけたみたいな感じになってしまって、大変申し訳ないです。
でも、個人的には本当に良い経験でしたけどね。
「カタチにする大変さ」というのは、どんな業界でも一緒です。やり方は全然違いますけど。その辺のプロセスを勉強出来て、ラッキーだったと思ってます。
またいつか、「麻雀+バラエティー」というカタチで企画を立てて、何かやってみたいです。
以下に一番シンドかった「巨大すごろく」の企画がどんな形で進んで行ったのか、資料の一部をお見せしたいと思います。このまま捨てるより、見てもらえた方が成仏出来るので(成仏?)。
まず最初に「麻雀+X」という企画書を書いた。
これは麻雀の和了り点や飜数を別のゲームに適用して、二つのゲームを同時に進めるという企画だった。その「麻雀+X」の具体的な応用編に「飜数をサイコロに見立てて人生ゲームをする」というのがあって、これが企画として採用された。
で、ここで「人生ゲームをそのまま配信で使っても良いのだろうか?」という疑問が会議で持ち上がり、どうしても企画を捨てたくなかった私は「双六をオリジナルで作れば大丈夫!」という大胆な提案をして、地獄の方向へ大きく舵を切ったのだった。
調べてみると、人生ゲームは大体120~130個のマス目がある。
という事は130ぐらいのイベントが必要なのだ……。
そして、すごろくはゼロからスクラッチで作らなければならない……。
イベントは大まかな「◯◯系のイベント」というのを例題として僕が作り、他の人に手分けして作ってもらった物を、全体の整合性を見て僕が最終的に取捨選択する方法にし、すごろくは仕様書を書いてデザイナーさんに作ってもらった。
こんな簡素な仕様書を渡すと、デザイナーさんからカッチョイイすごろくのデザイン案が送られてくる訳である。デザイナーさん、ありがとう!
そして経路のデザインは、デザイナーさんと意見交換をしながら、徐々に変わっていくのである。
そして、ここまで来たら、いよいよマス目にイベントを入れていく。
ところがコレが大変。
どんな風に並べれば面白いのか?
前後関係はどんな感じが良いのか?
それが全く解らない。
仕方ないのでとりあえず前後関係は無視して、デザイナーさんの一存でイベント一覧表から適当に抜き出して配置して、とお願いする。
イベントを入れ終わったら、今度はすごろくを印刷し、実際にマス目を指で追って(なんなら遊んでみて)全体のバランスが悪く無いか確認する。
こうやって実際に印刷し、指でひとマスひとマス追っていき、誤字脱字やイベントの重複、バランスの悪さをひとつひとつ潰していく。ここが一番ツラい作業でした。
ここでの修正はすぐさまデザイナーさんに伝えられる。
実はこの上の修正、収録の前日に行われた分なんです。土壇場でこんなに変更したらデザイナーさんに殺されるんじゃないかと思いましたが、幸いにも僕は生きてます。
でも、デザイナーさん、本当にスミマセンでした……。
もちろん、すごろく以外にも、コマや借用書、お助けカード等も準備しなければならない(以下、それぞれのサンプル)。
結局、全ての物が揃ったのは、収録の日の朝でした。
本当にこの辺はバタバタでした。
そして、収録前にはこんな指示書も要ります。
誰をどのカメラでどう「抜く」のか?
どんなタイミングでどのカメラを使うのか?
事前に大まかに決めておかないといけません。
そして、収録日ですが。
前日ほとんど寝ないで準備をして、早目に現場に入り、すごろくを作成し(すごろくはA3の紙12枚で構成されているので、現場で貼り合わせないといけない)、欠員や遅刻が出ないように連絡をし、全員が揃ったら趣旨を説明し、そこから僕は進行役としてほとんど8時間立ちっぱなしで、撮れ高を確保しつつも、お店の営業に差し障りがないように限度時間内に収録を終わらせなければならなかったのです。
正直、死ぬかと思いました。
でも、収録中は楽しかったです。
企画を詰めてる時や、やり終わった直後は疲れ切って「もう二度とやらん!」と思ったけど、また何か考えてやりたいですね。
視聴者数に理解のあるスポンサーさんが必要ですけど……ねぇ。
いや、次こそは数字を取るぞ!!
だから誰か、その時はスポンサーになって下さいね!
お願いします!
という「梶パラ」の裏側でした!
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おかげで6月中旬から「巨大すごろく」の収録が終わる8月下旬までは、世の中が滅べば良いのにと思うぐらい大変でした。
まあ、そんな大変な目に遭いつつやった企画でしたが、雀サクッTVの中では他の麻雀配信の1割にも満たない来場者数しか得られず、結果的にはやはり失敗となりました。梶本さんの経歴にも疵をつけたみたいな感じになってしまって、大変申し訳ないです。
でも、個人的には本当に良い経験でしたけどね。
「カタチにする大変さ」というのは、どんな業界でも一緒です。やり方は全然違いますけど。その辺のプロセスを勉強出来て、ラッキーだったと思ってます。
またいつか、「麻雀+バラエティー」というカタチで企画を立てて、何かやってみたいです。
以下に一番シンドかった「巨大すごろく」の企画がどんな形で進んで行ったのか、資料の一部をお見せしたいと思います。このまま捨てるより、見てもらえた方が成仏出来るので(成仏?)。
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企画書とその付属原稿 (教訓:ほとんどの企画は採用されない) |
まず最初に「麻雀+X」という企画書を書いた。
これは麻雀の和了り点や飜数を別のゲームに適用して、二つのゲームを同時に進めるという企画だった。その「麻雀+X」の具体的な応用編に「飜数をサイコロに見立てて人生ゲームをする」というのがあって、これが企画として採用された。
で、ここで「人生ゲームをそのまま配信で使っても良いのだろうか?」という疑問が会議で持ち上がり、どうしても企画を捨てたくなかった私は「双六をオリジナルで作れば大丈夫!」という大胆な提案をして、地獄の方向へ大きく舵を切ったのだった。
調べてみると、人生ゲームは大体120~130個のマス目がある。
という事は130ぐらいのイベントが必要なのだ……。
そして、すごろくはゼロからスクラッチで作らなければならない……。
イベントは大まかな「◯◯系のイベント」というのを例題として僕が作り、他の人に手分けして作ってもらった物を、全体の整合性を見て僕が最終的に取捨選択する方法にし、すごろくは仕様書を書いてデザイナーさんに作ってもらった。
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デザイナーさんに渡したすごろくの仕様書 |
こんな簡素な仕様書を渡すと、デザイナーさんからカッチョイイすごろくのデザイン案が送られてくる訳である。デザイナーさん、ありがとう!
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すごろくの経路とデザイン案 |
そして経路のデザインは、デザイナーさんと意見交換をしながら、徐々に変わっていくのである。
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経路変更中 (黒いドットは10マスの目安) |
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ショートカットも付いたほぼ最終案 |
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最終案をベースに実際のマスを描いてみる (バックのチェッカー模様が消えている事に注目) |
そして、ここまで来たら、いよいよマス目にイベントを入れていく。
ところがコレが大変。
どんな風に並べれば面白いのか?
前後関係はどんな感じが良いのか?
それが全く解らない。
仕方ないのでとりあえず前後関係は無視して、デザイナーさんの一存でイベント一覧表から適当に抜き出して配置して、とお願いする。
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イベントをマス目に入れていく…… |
イベントを入れ終わったら、今度はすごろくを印刷し、実際にマス目を指で追って(なんなら遊んでみて)全体のバランスが悪く無いか確認する。
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印刷して実際に試してみる |
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ポストイットが貼ってあるのは、修正個所 (山場である後半のバランスが難しい……) |
こうやって実際に印刷し、指でひとマスひとマス追っていき、誤字脱字やイベントの重複、バランスの悪さをひとつひとつ潰していく。ここが一番ツラい作業でした。
ここでの修正はすぐさまデザイナーさんに伝えられる。
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[修正表]黒丸(●)は確定のイベント 番号は変更・入れ替えるイベント |
実はこの上の修正、収録の前日に行われた分なんです。土壇場でこんなに変更したらデザイナーさんに殺されるんじゃないかと思いましたが、幸いにも僕は生きてます。
でも、デザイナーさん、本当にスミマセンでした……。
もちろん、すごろく以外にも、コマや借用書、お助けカード等も準備しなければならない(以下、それぞれのサンプル)。
結局、全ての物が揃ったのは、収録の日の朝でした。
本当にこの辺はバタバタでした。
そして、収録前にはこんな指示書も要ります。
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カメラ配置図 |
誰をどのカメラでどう「抜く」のか?
どんなタイミングでどのカメラを使うのか?
事前に大まかに決めておかないといけません。
そして、収録日ですが。
前日ほとんど寝ないで準備をして、早目に現場に入り、すごろくを作成し(すごろくはA3の紙12枚で構成されているので、現場で貼り合わせないといけない)、欠員や遅刻が出ないように連絡をし、全員が揃ったら趣旨を説明し、そこから僕は進行役としてほとんど8時間立ちっぱなしで、撮れ高を確保しつつも、お店の営業に差し障りがないように限度時間内に収録を終わらせなければならなかったのです。
正直、死ぬかと思いました。
でも、収録中は楽しかったです。
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収録現場のホワイトボードに貼られた「巨大すごろく」 (この写真じゃ大きさが判らないが……) |
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これぐらいのサイズです(右側) (現場の定点観測用カメラより) |
企画を詰めてる時や、やり終わった直後は疲れ切って「もう二度とやらん!」と思ったけど、また何か考えてやりたいですね。
視聴者数に理解のあるスポンサーさんが必要ですけど……ねぇ。
いや、次こそは数字を取るぞ!!
だから誰か、その時はスポンサーになって下さいね!
お願いします!
という「梶パラ」の裏側でした!
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