「少女終末旅行」1巻表紙 画像はくらげバンチの公式ツイートから |
「少女終末旅行」という漫画について、簡単に言うと「読んでみて欲しい」というだけの投稿です。
去年(2020年)の5月から8月にかけて、個人的に「偏見なくいろんなアニメを見てみようカーニバル」を開催していたのだが、そこで観た1本がアニメ版の「少女終末旅行」であった。
観ようと思った動機は、「ケッテンクラートに女の子が乗ってる」というキービジュアルが面白かったからと、ただそれだけ。事前情報もなにもなかった。
しかし、アニメ版を観た限りの感想は、正直あまり芳しいものではなく、背景画像と効果音、そして特にBGMが素晴らしいなと、そう思ったぐらいのものであった(ちなみにBGMはあまりにも良かったので、サントラを買ってしまったほどだ)。
原作漫画があるとの事だったので調べてみると、漫画の方は全6巻ですでに完結しており、アニメ版は、原作漫画の4巻までをベースにして制作している、との事であった。
つまりストーリー的にはまだ2巻分の続きがあると。
しかも、原作漫画の方は星雲賞のコミック部門を受賞しているとも記してあった。
正直言ってこの時点では、アニメ版の内容やボリュームを考えても、あと2巻分のストーリーの追加で、星雲賞を受賞する作品になるとは、とてもじゃないが信じられなかった。
「確かに作品の世界観は面白いけど、これは審査員が『やってもうた』んやないの~?」
と意地悪く思った程である。
そこで、この先ストーリーがどのように終息していくのかを見届けるために、そして、審査員が「やってもうた」のかどうかを確認するために、速攻でAmazonで電子書籍版をポチり、読んでみたのである。
結論から言えば、星雲賞コミック部門受賞というのが真っ当なのかどうかは解らなかったが、個人的にはこの漫画がとても好きになったのである。
ただ悲しいかな、この作品をいままでいろんな人に勧めてみたのだが、誰一人として全6巻を読破した人はいないようなのだ。ほとんどの人は1巻を読んだらそこで読了とし、それ以降を読む場合でも2巻までが限界のようであった。
正直、その気持ちは解ると言えば解る。
1,2巻あたりを読んだら「はいはい、ポスト・アポカリプスの女の子ゆるふわ日常系ね」と結論付けるだろうし、それ系が苦手な人にはストーリー的にもかなり苦痛だろう。
僕だって何も知らずにたまたま1巻を手に取っていたならば、同じように1巻で読むのを辞めていたと思う。
しかし、この作品の肝は最終話を含む「ラスト4話」で、なんとしてもここまで読んで欲しいのだ。究極、その4話だけを読んでもらっても良いかもしれないぐらいだ。
どうしても「ラスト4話」を読んで欲しいので、タイプ別の読破法を記しておくので、それを参考にどうか「ラスト4話」まで読み進めて欲しい。
A. 能動的に読むのが苦手な人
アニメ版全12話(1話30分)観てから、単行本の5,6巻を読みましょう。
二冊読むのがシンドイ人は第5巻を飛ばして第6巻だけでも良いです。
B. 想像力や理解力が超ウルトラ豊かな人
第6巻だけ読んで下さい。ただし、話の背景を想像力を駆使して理解できる人しかお勧め出来ない方法ですし、最終話がかなり弱くなります。
C. ある程度の背景やストーリーは追いたい人
1,4,5,6巻、もしくは1,4,6巻と読んで下さい。
理解力のある人なら4,5,6巻と読んでも大丈夫だと思います。
D. 素早く最終巻にたどり着きたい人
1巻のあと、すぐに6巻を読んでもギリギリ背景やストーリーは理解できます。
ただし、途中がスカスカなので「かなりの薄味」になります。
E. 最低限の出費で済ませたい人
無料で公開されている分のWEB版を読んで第6巻を読んで下さい。
これも「薄味」になりますが、WEB版は公開しているパートが割と秀逸なので、そこそこきちんと最終話が読めます。
というわけで、この投稿を読んで気になった人は是非「少女終末旅行」を読んでみて下さい。
これから1ヶ月後ぐらいに、「少女終末旅行」を読んだ人なら誰もが気になる最終回の「ちょっとアレな話」を書きます。
それまでにこの作品を読む人が一人でも増えていれば、嬉しいです。
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