2015年7月19日日曜日

突如蘇る記憶。言い切り型ツッコミのルーツは誰なのか?ひとつの回答

「ボケ・ツッコミ」なんていう業界用語がもはや業界用語とならず、日常会話に溶けこんで20年ぐらい経つんでしょうか?今や単なる日本語になってしまった感がありますね。

そんなツッコミの中でも、一般人にも使いやすく利用回数の多いのは、いわゆる「言い切り型」のツッコミじゃないでしょうか?

「熱つ!」とか「早っ!」ってやつですね。

短いフレーズで見たまんまを力強く言えばいいだけだからとても使いやすい。
最近は漫画なんかでも活字のポイントを大きくして適度に「ッ」と「!」を添える形で大活躍してます。

このツッコミの方法を全国区で広めたのは、おそらくダウンタウンさんで間違いないと思います(ただ、これは初期には「ツッコミ」ではなく「ボケ」発信の言葉だったように思います)。

では、ルーツは一体誰なのか?
実は思い当たる人が一人いる。

まあ、ルーツといっても調べようがない部分もあるので、あくまでも自分の記憶の中で「言い切り型」で最初に笑ったのは、誰だったのか?という事ですけども。

それは、吉本新喜劇(当時)の木村進さん。

場所はもちろん吉本新喜劇。
その時の舞台は(他の舞台の記憶と結びついていて、曖昧とした、決して明瞭な記憶ではないが)、多分、木村さんは普通に ”男性” の役だった。
木村さんを知らない人のために説明すると、木村さんはいわゆるオカマ役やおばあさん役が非常に多かったので、普通の男性役というのは珍しかったように思う。

ストーリーは完全に忘れてしまったが、配役では、確か木村さんは ”悪くはないけどマジメではない男” で、そして仲違いする妹役が居た(誰だか失念)。

その舞台では、クライマックスで舞台のやや下手側に立つ木村さんが、上手袖近くに居る妹役になにかを説明し、妹役はそれを聞くと、涙を流して木村さんに駆け寄って抱きつく、というシーンがあった。

感動のシーンである。

「お兄ちゃーん!」と泣きながら駆け寄り、兄である木村さんの胸に飛び込む妹。観客は「木村さんが妹を抱きしめて感動の大団円だな」と予想する刹那、木村さんがこう言うのだ。

「クサッ!」

ここで客席は大爆笑となる。

これが僕の観た、初めての「言い切り型」のツッコミだと思う。
恐らく見たのは1980年から83年の間だと思うが、きちんとした時期は判らない。

”見たまんま” を突っ込んでる訳ではないので、現代のものとは少し形態は違うが、「くっさー!」や「臭いわお前!」みたいな言い方ではなく、切るように「クサッ!」っと言ったので、言い方はまさに現代の「言い切り型」であった。

という訳で、とりあえず「言い切り型ツッコミ」の始祖は、木村進さん、という事にしておきます。
無論、異論・反論たくさんあるとは思いますけど。

誰か情報のある方は、教えて下さい。

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