2014年8月18日月曜日

東京ではなんて言ってたのか?「ボケ・ツッコミ」を巡る疑問

一般に流通している「芸人言葉」の中でも、もうほとんど日常レベルにまで浸透したといえば「ボケ・ツッコミ」だと思うが、僕はこの言葉に少しひっかかりがある。

それは、この言葉がどこ発祥の言葉なのか、という点だ。もう少し平たく言うと、「関東でも昔からボケ・ツッコミと言ってたのか?」というのが疑問なのだ。

今、テレビで見るに、関東の芸人さんも普通に「ボケ・ツッコミ」と言っているが、昔は別の言い方があったんじゃないかと僕は思っている。もちろん、特にさしたる確証はないし、誰かからそんな話を聞いた訳でもない。しかし、この言葉が全国共通だったというのもなにかおかしな感じがする。

ちなみに、関西圏においてでも「ボケ・ツッコミ」という言葉が一般に流通しだしたのは、そんなに昔の事ではないと思う。特に爆発的に広まったのは、ダウンタウンさんの漫才の中に「明日からボケとツッコミ替わったるわ」というセリフが出てからだと思う(1985~86年ぐらい?)。この時の漫才を見た僕は「そんな(芸人言葉を)大っぴらに(一般人に)言うてもエエの!?」と、かなりの衝撃を受けたのを憶えている。

そして1992年。新成田国際空港に居た僕は、そこに居た ”いかにも” なバンドマン数人が、見送りの女の子に対して標準語で発した「ボケてるんだから、ちゃんと突っ込んでよ~」というセリフも明確に憶えている。

「じゃあ、結局、東京でもボケ・ツッコミって言うんじゃないの?」と思う人も居るかも知れないが、僕は多分そうじゃないと思うのだ。この92年までの間にダウンタウンさんは東京に進出している。つまり「ボケ・ツッコミ」という言葉はダウンタウンさんが東京へ "連れて行って"、"そのまま席巻してしまった" んじゃないのかと考えてるのだ。

なぜそう考えるのか。理由は主に3つ。
  1. 関東の芸人さんでも、ある程度の年齢以上の人が「ボケ・ツッコミ」と言ってるのをあまり見たことがない。若い芸人さんが言ってる頻繁に比べると少なすぎる気がする。
  2. 別の地域で独自に発展したモノは「同じような概念」にも「別の言葉」を使う場合の方が多い。全く同じ概念で同じ言葉が用いられるのは、「それ」を誰かが別の地域に伝えた場合である。
  3. 「営業」と「余興」で似たような現象が起こっている。

「3」を詳しく説明すると、”営業” は芸人さんが仕事(特にテレビやラジオ以外)へ行くことを指す言葉だが、昔はこれが関西と関東では別の言葉だった。つまりそれが”営業(関東)” と ”余興(関西)” 。
仕事に行く場合、関西(少なくとも僕の周り)では、ずっと ”余興” という言葉が使われていたが、最近ではこれを ”営業” と言う人が圧倒的に多い。

僕が初めて営業という言葉を余興と同義で使ってると知ったのは、「オレたちひょうきん族」の最終回で島崎俊郎さんが「(アダモちゃんで)営業でいっぱい稼がせてもらいました!」と言った時、つまり1989年の秋である。
それからでも10年ぐらいは余興という言葉もよく聞いたが、2000年に変わる前ぐらいから急速に営業という言葉に置き換わっていった気がする。
そして、今では余興という言葉はまず滅多に聞かれなくなった。

まあ、これは個人的な体験によるものなので、「関西ではこう!」みたいな絶対的な価値観ではないが、しかしこの「余興営業化現象」を体験してしまったので、余計に強く「ボケ・ツッコミ」という言葉が関東では他にあったのではないか、と思うようになったのだ。

残念ながら僕は、関東の昔からの芸人さんに知り合いも居なければ、ツテもない。だから実地に訊くことは出来ないので、誰か知ってる人がいたら教えて欲しいです。

過去、関東で「ボケ・ツッコミ」に代わる言葉があったのか?
それが僕の知りたい事です。

追記:2015年5月15日
その後の話 → 「ボケ・ツッコミ」を巡る疑問・その後
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2 件のコメント:

  1. そもそも、ボケ・ツッコミという概念が無かったと思いますよ~。あれは関西独自の文化と胸を張って良いと思います。
    関東の人間がボケたりツッコんだりしてくれないのは、冷たいんじゃなくて、ボケ・ツッコミのやり方が分からないからなのです。。。でも近頃は変わってきたかもしれませんね~!

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  2. そうなんですか?
    僕としては、これも「アホ・バカ」と同じように、言葉の違いこそあれ同義の物が関東圏にもあると思ってました。
    ありがとうございます。参考にさせて頂きます。

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