2013年10月23日水曜日

元号一覧に見る「昭和」の凄さ

Wikipediaにある「元号一覧(日本)」を見ると、「昭和」という時代がいかに尋常じゃなかったのかが良く分かる。→ Wikipedia "元号一覧(日本)"

実は多くの元号が2年~6年程で改元している。二桁年続く元号もかなり少ない。元号というものは様々な都合でポンポン変わるものなのだ。

元号界の常識「元号はすぐに変わる」

そこへ来て明治。
一世一元の詔という技を編み出し「明治45年」という、それまでの最長である「応永35年」を一気に十年も上回る圧倒的な最長不倒距離を叩き出した。元号の常識から考えればこれはもはや超えようのない数字。元号レコードだ。

元号界の常識「明治45年は不滅のレコード」

そして昭和。
「大正15年」の「やはり元号はこれぐらいの長さだよね?」感をはさみ、元号界の先輩たちが「昭和さんもまあ、おきばりやす(京都生まれ)」と暖かく見守る中、今までの元号が体験し得なかった激動を内包し、重ねも重ねたり64年。
昭和のこの気迫と迫力、やはり尋常じゃない!

元号界の常識「昭和の中に全ての元号の要素・事件が凝縮されている」

特に昭和は、開始年と最終年が年末・年始にかかっており、ここで2年を稼ぐという絶妙なかっぱぎ方。まさに神がかり的と言える。

元号界の常識「昭和の長さを支える前後二年の配置は美的ですらある」

ちなみに応永の次位は、元号ではない。
「元号無しの空白期間32年」という異色の存在がある。しかも、初代元号の「大化6年」、次代の「白薙5年」の後いきなり「空白32年」なのである。元号無しでの期間が長すぎる上、実は「朱鳥1年」を挟んでさらに15年間の再登板までやっている。
「元号無し都合47年」は通算では明治を上回る快挙。影の記録だ。

元号界の常識「空白32年は影の功労者。”彼が居たから僕も頑張れた(応永35年)”」

短い期間で言えば、さきほどの「朱鳥1年」。
これは一年と言いながらも実際はほぼ一ヶ月半しか存在していないという、極度の短命。
「天平感宝1年」も珍しい四字元号の割に3ヶ月ほどしか存在していない。せめて文字数通りの4ヶ月ぐらいは任期を務めて欲しいものだ。

元号界の常識「1年未満で引退した場合でも1年とカウントする現行の制度は元号にとって良くないのではないか?(二桁年を務め上げたある元号談)」

まあともかく。
「昭和64年」というのは元号の歴史から考えても尋常ではない長さだ。今後この64年を破る存在が現れるかどうか、その登場がとても楽しみだ(その頃には僕は死んでますが…)。


さて、なんでこんな事を書いているのかと言うと…。

昭和57年(1982年)から始まった「笑っていいとも」が来年3月末で終わる、という。
昭和を引きずる物がまた一つ終わる訳だ。
平成も始まって25年。
もはや昭和も遠い。
しかし、昭和の「歴史的に尋常でない様」は、きっとこれからも変わらないだろうなと。

個人的に「昭和」にあんまり思い入れはないけど、「しょーわ」という発音はなかなか良かったと思ってます。そんだけ。

なんちゅうとりとめのない記事だ。

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