2013年8月31日土曜日

mini (tiny) XLR to XLR ケーブルのピンアサインについて(帰郷篇)

前回はこちら:mini (tiny) XLR to XLR ケーブルのピンアサインについて(望郷篇)

軽く ”あらすじ” を説明すると
特殊なマイクの出力端子である mini XLRのピンアサインは XLR とは微妙に異なっている上、標準規格も無いため、専用ケーブル以外の汎用ケーブルや変換コネクタが現状無い。そこでマイクに合わせてケーブルを自作するしか無いのだが、その時にどうやってピンアサインを確定させれば良いのか?
というのを前回やった。

答えはシンプルに ”メーカーに問い合わせる” だ。

で、答えを聞いた結果、私はケーブルを自作する事が出来、そしてそれが果たして機能するのか否かが、今現在問われている訳だ。

軽く結果を書くと、ケーブルの自作は成功だった。

そしてそこから突っ込んで言わせてもらうと、多分、多分であるが、mini XLRのピンアサインは、業界内で「XLRのピン番号互換にしよう」という暗黙の了解が成り立っていると予想される。

それは何故かと言うと、その方が製造側に負担が少ないからである。

mini XLR の端子はこんなサイズである。

mini XLR-F 端子の裏側
(爪楊枝で指している場所にハンダ付けする)

これぐらいのサイズのモノに、わざわざ「2番ピンと3番ピンをひっくり返してボンディングする」なんてのは、単純に製造過程での混乱を招くだけの愚行だと思うのだ。
自分が製造責任者だったら、そんな事は絶対にさせない。

もちろん全てのマイク製造会社がそんな思想の元にマイクを製造している訳ではないだろうが、製造マニュアルを作る時に「2番ピンにコールド、3番ピンにホット(普通とは逆です)」と書くのは、設計者としてはかなり ”気持ち悪い” はずだ。プライドのある設計者なら、そんなマヌケなことは出来ない、と断言する。

だから、(一切保証は出来ないが)こう言わせてもらう。

「mini XLR to XLR の専用ケーブルは、言わば汎用ケーブルである」

と。

100%の保証はもちろん出来ないが、多分間違いない!
ケーブルの自作がどうしても出来ない人は、この言葉を信じて(自己責任で)少しでも安いケーブルの購入にチャレンジすべし!

<帰郷篇終わり>

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