2011年11月30日水曜日

今月の一枚

「元野犬の外山」

今月の一枚は、元漫才師「野犬」の外山を。

主催するライブでは軽く100人の観客を集め、若手中の若手ながら大阪のインディーズ界では「こいつらやりよる」と知られていた野犬。
誰もが(相方さえ)解散するとは思わなかった野犬が11月19日に突如解散。しかも、外山は引退、田舎の長崎へ帰るというのだ。
いくら解散が頻繁に起こるインディーズの漫才界と言えど、野犬の解散は衝撃的だった上、外山の引退・帰郷は完全に想定外だったため本当に驚いた。

その外山と20日の夜遅くに会った。

本人は「前から決めていた事なので」といつも通りの振舞い。落ち込んだり、悩んだり、後悔したり、変に浮かれたりした様子はない。本当にいつもの外山だった。
そんな外山とあと二人の四人で朝の4時頃まで、バカ話で盛り上がった。引き止めたり理由を訊いたりしても無駄だと判っていたので、そんな事にはとりあえず触れなかった。外山も機嫌よくずっとケラケラと笑っていた。しんみりした雰囲気には全然ならなかった。

時が過ぎ、店を出、さあこれで解散となった。
ああ、これがいわゆる「今生の別れ」なのかなと思ったその時、さっきまで笑っていた外山が一瞬悲しそうな顔をした。

それが今回の写真。
僕の撮った(今のところ)最後の外山は、珍しく悲しい顔の外山となってしまった。

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