2011年8月25日木曜日

世界魔術交流大会・中国シンセン場所


写真語り(16) シンセン 2004年

香港からシンセンに移動したが、実はシンセンにはあまり思い入れがないので全然書く気が起こらないという現象が発生している。
ただ、個人的には書きたい個所も部分的にはあるので、頑張って今のうちに「ダレ場」を書いておく事にする。

「世界魔術交流大会なんやらかんやらのバナー」

落馬洲出入境管制站からバスで走ること約1時間。今回の大会が行われる会場に着いた。

会場には中華系の人がよく作る「赤バックに黄色文字」の歓迎&大会名称バナーがデカデカと貼り出してあった。題して「The World Magic Exchange Meeting & The 1st Asian Magic Contest」。

なにが "1st" なのかと言うと、アジアにはAsian Magicians Association (AMA)というデカいマジック団体があって、そのAMA主導でアジア各国持ち回りの大会を開きましょうとなった最初の大会がこのシンセン大会だった訳。だから "1st"。

ちなみにこのアジア各国持ち回り式のAMA大会は1年に一回行われるのだが、毎回大会名称が違うという、歴史の重さを微塵も感じさせない運営方法になっている。
そんな訳でマジシャン同士が会話する時は、大会名称ではなく「今年のAMA」と呼ぶのが慣例となっている。

これはオリンピックの事をオリンピック運営組織委員会と呼ぶようなもので、言葉の上では完全に間違っているのだが、「通じるんだから良いじゃない精神」でマジシャンは乗り切っているので、みなさんもこの際その精神を見習って下さい。

さらに言うと主体団体のAMAも正式名称が「Asian Magicians Association」以外に「Asian Magic Association」、「Asia Magic Association」等が公式資料に散見されるという、イマイチ良く判らんふわふわした団体なのである。
ここまでくると「大丈夫か?」とちょっと疑ってしまうけど、一応今までに不祥事はないです。私の知る限り。

ま、それはさておき。
バスが会場に着いた時、軽い下見程度ですぐにホテルへと移動するはずだったが、すでにコンテスタント・ミーティングが始まっていると聞き、慌てて会議室へと走る。
そしてこのコンテスタント・ミーティングが中国語でも広東語でもなく英語で進行してるのを見て、広東語で台本を作った僕は

「なにか大きな間違いを犯しているのかも知れない…」

と漠然と思ったのを憶えている。

そしてその間違いが決定的に解るのは、なんと本番の時だったのだけれど、この時はまだそれを知る由もなかったのである……。

次回は「大会初日のイベント

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