2011年7月29日金曜日

九龍公園


写真語り(12) 香港 2004年

「九龍公園」

我々のツアーが泊まった佐敦(じょうだん)から、ちょいとぶらぶら歩くと尖沙咀(ちむさーちょい)という超オッシャレーな街に出るのだが、その途中にものすごく巨大な公園があった。商業地区にこの規模の公園を整備するのは資金面で相当大変だろうなと下世話な心配をしてしまう程、立派な公園だった。

それが九龍公園。

写真は、エントランス部分を公園内部から撮ったもので、ここだけ見るとずいぶん無機質な公園に思えるが、この背後はプールを挟んで森のように樹木が覆い茂っている。
大阪の人に判りやすく説明すると、梅田の中心部にいきなり服部緑地が現れたような、そんな感じです(大阪以外の人は適当に感じ取って下さい)。

「プールだってあるぜい!」

温帯に属する香港は9月末でもとても蒸し暑い。このプールを見た時、海パンを持ってきてたら良かったと、ちょっと後悔した(この時は髪も短かったし、気兼ねなく泳げた)。

公園の奥には「森の散歩道、植木の迷路、その他芸術的な彫刻」があるとの事だったが、あまりにも広すぎて、ここを見てると他が回れなくなりそうなので、チラ見だけして引き返した。
まあ、とにかく大きな公園でした。

ところでこの九龍公園を、あの九龍城(九龍城砦/九龍寨城)の跡地を再開発した公園(九龍寨城公園)と勘違いしている人が居て、その人の話しぶりが個人的にはツボだった。

軽く説明しておくと、九龍公園と九龍寨城公園とは、「九龍」の文字以外、特に共通点はなく、成り立ちも場所も全然違う。
紛らわしいかも知れないが感覚的には「淡路島」と「淡路駅」ぐらい違う。
行ったことのない人には確かに判りにくいが、でも一度でも現地に行けばきちんと理解できる。要するに全然違う「別物」なのだ。


"九龍寨城公園(A)と九龍公園(B)の位置関係"

だから、自称「香港で何度も遊んだ」人が、遠い目をして

「九龍城のあった頃の香港はこんなもんじゃなかったな」
「やっぱり九龍城見てないとな」
「九龍城見られへんのは可哀想やな」

と言いながらも、九龍公園と九龍寨城公園の違いを全く理解していなかったりすると

「ははーん、コイツ九龍城見たことないな?」

と一発でバレてしまうのです。
下手な嘘は、笑えないから困りますよね、ホント。


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